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姉、僕、妹、妹
官能リレー小説 - 近親相姦

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姉、僕、妹、妹 167

午後の部が始まった。
ぱちぱちぱち……
お姉ちゃんのクラスの演奏が始まる。
「今 目の前に 一〜つの朝〜まぶしい光の洪水に世界が」
「せか〜いが〜」
「沈まな〜いうちに〜」
「さぁ〜」
「さぁ〜 箱舟に乗って 飛び〜立ぁとう。」
3年生の課題曲は『一つの朝』だ。
続く自由曲は『残酷な天使のテーゼ』だ。
「どうやって合唱に編曲したんだろう?」
「ざぁ〜ん〜こぉくな天使のように〜。」
「少ぉね〜んよ 神話になぁ〜れぇ〜。」
タッタッタァラッタ タタタタ タラッタ
タッタッタッタタ タタタタ タァタ
「蒼い 風ぇがいま 胸ぇのドアを叩ぁいても 私だぁけをただ見つめてHun〜(ハミング)」
「微笑んで〜る あなた〜。」
「そっと ふれぇるもの もとめるこぉとに夢中で」
「運命さえ まだ知ーらーない いたいけな瞳〜。」
「だーけーど いーつーか 気ー付ーくでーしょう その背中には」
「はぁるか未ぃ来 めぇざーす たーめーの 羽根ーがあるーこと〜」
「ざぁんこぉくな天使のテーゼ 窓辺からやがて飛び立つ」
「ほとばしる熱いパトスで 思い出を裏切るなら!」
「こ〜の〜宇宙(そら)を抱いて輝く 少ぉね〜んよ 神話にな〜れっ!」
「Haa〜 Fuu〜」
間奏の代わりにハミングが入る。
「ずっと 眠ぅってる わたぁしの愛の揺りーかご。」

生徒も保護者もあっけに取られている。
「こ〜の〜宇宙(そら)を抱いて輝く〜ぅ」
タタタンタァ〜ン……
「少ぉね〜んよ し・ん・わ・に な〜れッ!」
ザザザァ〜ッ
物凄い拍手が起きた。
「凄い……」
「プログラムには『秘密』って書いてあったから脅かされたぜ。」
「流石3年生だね〜。」
「ピアノ弾いてるセンパイ、凄かったね〜。」
「くうぅ〜っ、ヤりてぇ。」
「冗談きついよ。」
表彰式。
お姉ちゃんが最優秀伴奏者賞を受けた。僕は指揮者賞準グランプリ、クラスとしては学年2位であった。お姉ちゃんのクラスはクラスとしてはランク外であった。
「なんかアンタに負けたような気がして頭にくるわ。」
「お姉ちゃん最優秀伴奏者でしょ?」
「アレは曲そのものの難易度で決まったようなもんよ。」
「でもそれを完成させたんだから……」
「私は10年以上ピアノやってんのよ。」
「それを言ったら僕だって……」
「あんたと一緒にするの?」
「見下してるの?それとも悔しがってるの?」
「両方よ。」

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