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未成年婚姻法
官能リレー小説 - 若奥さん

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未成年婚姻法 22

 二人はプールサイドに腰を下ろした。
 未成年の性行為促進の一環で羞恥心を減らす教育、それを認める法律の解釈変更があったため、プールでは未成年の独身者を中心に水着を着けていない人、女子で胸に何も着けていない人がちらほら見られた。
 甲介は、泳ぐにはじゃまだろう、と思うような大きな胸を惜しげも無くさらした女子を目で追った。
 「ちょっと、どこ見てるの?」
 「いや、プールを…」
 「別の女の子見てたでしょ。結婚する、ってことは、私だけを見ることなんだよ。いままでみたいに友達誰とでもセックスできない」
 甲介は、少し話を逸らす。
 「…ああ、この数ヶ月、誰ともセックスできなくてつらかったよ。未希が、僕の友達全員に『甲介が痩せるまでセックス禁止』なんて言って回るなんて…」
 「私はあなたの お さ な な じ み よ。あなたの行動範囲くらいわかる」
甲介が帰ってくると彩美が、
「お帰りなさい。そうだ、課題の題材、決めてないなら未成年婚姻法にしなさいよ。」
「帰ってくるなり、いきなり変な事言うなよ。」
「ある意味、自分が生まれるきっかけになった法律だからこそ、調べておいた方が良いと思ったまでよ。」
 甲介は無言で部屋に入った。
 親の言うとおりにやるなんてシャクだ。でも、一からテーマを選ぶのも面倒だ。とも彼は思った。

 “結婚って何か、分かってないなら、もうちょっと、セックスはお預けね”
 
 さっきのプールサイドでの未希の言葉が改めて頭の中で再生された。

 “確かに結婚ってよく分からない”

 そう思った彼は、未成年婚姻法を調べることで少しはその答えに近づけるかも知れないと考えを進めて、携帯端末の画面をタッチした。

色々と検索をしてみるのだが、難しい用語が多過ぎて、
「法律ってわざと難しい言葉ばっか並べているだけじゃんか。」

甲介はふてくされて寝てしまうが、2、3日が経過したある日、
「私も課題の題材を決めてなかったから一緒にやろう。」
「一緒にやっても良いけど、丸写しは無しだからな。」
「わ、分かっているわよ。」
 そして甲介は未希に、未成年婚姻法を題材に選んだが、検索しても言葉が難しくてさっぱり分からなくて行き詰まっていることを話した。
 「そういうことなら、検索じゃない方法あるよ」
 「どんな?」
 「インタビュー。ほら、私達の親って、なんかこの法律の初めの頃のモデル校にいたんでしょう」

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