未成年婚姻法 30
「それは『今度から妊娠したら結婚できる』ってだけの例え話…」
「でも、そうなんだろ」
「まだ、甲介から『結婚のことちゃんと考えた』って聞いてないから!」
未希はそう言って、股間を隠すような動作をして甲介から一歩離れた。
すると甲介はそっと未希を抱き寄せ、
「小難しい話はゆっくり考えていけば良いよ。」
「ちょ、ちょっと甲介ったら。」
陰茎が挿入していくと、
「中で圧縮されている感じだな。これなら一気に出ちゃうかも。」
「出ちゃうって・・・」
未希自身も、甲介に禁セックスを言い渡してからセックスしていなかったので、挿入される感覚は数ヶ月ぶりだった。久しぶりの感覚に、未希はだんだん抵抗する気持ちが薄れていった。
「こ、甲介…ああっ…」
「未希も、ヤリたかったんじゃないのか?」
「う、ううん、そう…」
未希はこの感覚に抗い難くなっていった。
「甲介、甲介、結婚のこと…ちゃんと、考えて…」
「ああ、考えるよ…あ、もう出ちゃった。久しぶりだったから…」
「もう…うん…今、結構妊娠するかもなんだ。覚悟してるよね…」
3ヶ月が経って未希が妊娠したと診断されると司と美咲が、
「甲介君、よろしく頼むよ。」
「まだ40にもなってないのに孫って・・・」
そこへ智樹と彩美が、
「甲介が父親って大丈夫かな。」
「父さんに母さん。」
「大丈夫よ、智樹。あなたの息子だから。」
数日して実里が勇希に妊娠した事を知らせると、
「父さんと母さんにも言っておかないと。」
実里は純や恵梨香とは初対面であったが、
「いきなり君と勇希だけで育てろなんて言ったりしないよ。」
「勇希も実里さんもまだまだこれから親になっていく訳だから。」
「は、はい。」