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若妻たちの秘密
官能リレー小説 - 若奥さん

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若妻たちの秘密 35

「私たちも楽しかった…な」
「これでお帰り?だったら裏口のほうが安全だよ」
「ありがとう。そうする」
美桜は律と光希に連絡先を求められる。
「まあ、今度がいつになるかはわからないけど」

「それより、先輩さん、抜け殻みたいになっちゃったけど」
「うん、蒔絵さんって、そういう性格なのかな」

…セックスのときは激しく乱れ、後で燃え尽き症候群のようになる…それが蒔絵の悩みでもある。

「蒔絵さん、行きましょ」
「あ………うん」
美桜に促され、乱れた制服を直して立ち上がる。

「2人は?」
「俺らはまだしばらくはここで」
「またいつか、どこかで会えたらいいね」

蒔絵と美桜は律と光希と別れ、部屋を出た。

「はぁ……」
「しちゃいましたねぇ」

「…見られたくないところを見られたわね」
「あんな可愛い蒔絵さんの顔、初めて見ましたぁ♪」
「…うぅ、美桜ちゃんだって」
「でも、よかったですよね?」
「…………うん」

確かに愛する夫を裏切ったかもしれない。
しかし、この非日常のような感覚も、蒔絵には一度…いや、数年に一回くらいはいいのかもしれない、そんな風にも思えた。

「みんなには内緒ね」
「わかってますぅ♪」

蒔絵と美桜がとても楽しそうで、すっきりとした表情なのを葉月は少し疑問に思ったが、深く尋ねることはせず、返却された制服を受け取ったのだった。


…………
それから数週間後のこと。

「更紗さぁん、今度の週末ちょっとお付き合いしてくれませんかぁ」
「…梢ちゃん、また急に何を」
「いやぁ、一人で行くのがちょっと…」
「何なのよ」
渋った表情の更紗に、両手をつき合わせお願いのポーズをとる梢。

「別に暇だから…付き合ってもいいけど、お返しもお願いね」
「ふふっ、儲かれば更紗さんの大好きなビールもいっぱい飲めますからぁ」
「…まさか、ギャンブル?」
「…うっ、確かにそうかもしれませんがっ」


とはいえ、可愛い妹分だし、梢のことだから怪しいものではないと感じた更紗はそのお願いに応じるのだった。

「……まあ、確かに儲かるし、ビールも飲めるところねぇ」
「でしょうっ」

週末、更紗と梢がやってきた場所とは………競馬場である。

「やっぱり、だめでしたね」
「これじゃ、しばらく女子会は参加出来ないわ」

二人は勝負の厳しさと金銭的な痛手を味わう。競馬場に来た時とは真逆の表情で後にする。

「予想とか、いきなり出来ないわよ。馬じゃないんだし」
「更紗さん、私達が馬になればいいんです」

更紗のたわいもない愚痴から梢はあることを思いつく。

「何なの?ポニーガールって」
「日本ではあまり馴染みのないんですけど、馬の役割を演じるんです」
「それと、競馬の繋がりは?」
「秘密の乗馬クラブで馬になることで報酬が出るんです。そして、自分たちが賭けの対象になるんです。これで損が取り戻せます」

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