PiPi's World 投稿小説

若妻たちの秘密
官能リレー小説 - 若奥さん

の最初へ
 34
 36
の最後へ

若妻たちの秘密 36

数日後、郊外に二人は来ていた。更紗も家計を預かる身として損失を取り戻したかったので、怪しいと思いつつも梢に同行していた。
駅を出ると外車のワゴンに乗って一時間以上走ると、廃業になったような小規模な牧場の敷地に入る。

「午前中は調教、うちは馬車式だから、午後からは引いてもらう。衣装は向こうにあるから、着替えて。質問は?」
「前金は頂けますか?あまりハードだったり怪我したらリタイアするかもしれないので」
「更紗さん」
「では、これでいかがです?」
「まあ!」

事務的な職員に対し、更紗はプレイの中身はよく知らなくても報酬への関心は大きかったので口にする。
二人は職員から封筒を手渡され、更紗はすぐ中身を覗くとすぐ不信は吹き飛んだ。

「髪もポニーテールがいい訳?」
「急に乗り気ですね、皮の衣装って…案外重いですね。おっぱいの部分開いてるし」
「そんなの気にしちゃダメ。パートなんかより家畜よ」

二人は服というよりウェストベルトやハーネスに近いかろうじて腹部と股間を覆う衣装を身につけ、首輪と手首に腕輪を付け、最も特徴的なひづめ付きのブーツを履く。

「このブーツ、厚底どころじゃないわね」
「お尻が開いてるってことは、鞭で打たれるのかしら?」
「あくまでプレイですから」

着替え終えると事務員に案内されるまま『調教場』なる場所に連れられる。
案内される間も特徴的なブーツがゴトゴトと馬の足音のように廊下に響く。
「歩きにくさ半端ないね」
「まあ、こういうものなんですね」

案内人が扉を開くと、2人が思ったよりも広大なスペースが広がる。
「先程も言いましたが、午前中は調教です。お2人もあちらを使っていただきます」

ポニーシューズはハイヒール以上に踵が高い上に靴底には蹄鉄がついており、小型軽量とはいえ二輪馬車を引くにはまず歩き方を会得する必要があった。
基礎の調教なので、体育教師っぽいイメージの熟女が背筋を伸ばして手を固定しつつ腿を上げて歩くように教える。
調教もまだ甘く、頭部の羽飾りや馬らしい尻尾などはまだ付けないし、屋内丸馬場は転倒の際にもダメージが少ない砂が敷いてある。
「最初は、緊張して喉が渇くでしょ?水はそこのバケツよ」
「やっぱり、馬ですからね」
「梢ちゃん、この入れ物…案外綺麗よ。雰囲気は出てるけど」
水面に頭を突っ込むようにして水を飲む2人。
最初こそ慣れなかったものの梢も更紗も時間をおうごとに徐々に彼女たちなりに進歩してきたと感じられる出来にはなってきた。

そこは学生時代アスリートだった梢と仕事で忙しい夫にかまってもらえないストレスをスポーツジム通いで発散している更紗…ともに基礎体力が高めだからこそだろう。

SNSでこの小説を紹介

若奥さんの他のリレー小説

こちらから小説を探す