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若妻たちの秘密
官能リレー小説 - 若奥さん

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若妻たちの秘密 24

律が缶チューハイのプルタブを開ける。

「まあどうぞ」
「ありがとう」
蒔絵はそれを受け取る。
美桜が別の缶を持ちながら蒔絵に視線を送る。

「(蒔絵さん、私未成年です)」
「(…美桜ちゃん、飲んだことない?彼らだってそれは一緒だと思うけど)」

そんな2人を見ながら光希は
「2人とも可愛いなぁ、うちのクラスの女子なんて比べ物にならんわ」
「それは言えてるな」
律も同調する。

「でもさ、お二人さんさ…ホントにうちの生徒なのか?」

「実は、魔法少女なの」
「アイドル候補生見習いよ」
「じゃあ、俺はおにぎりの妖精。りっさんはメガネ星人」
「何だよ!メガネ星人って。まだ、おっぱい星人のほうがいいだろ」

二人は人妻というわけにはいかないので冗談でごまかすと、光希もそれに乗って軽口を叩くと律はツッコミを入れる。

そんな2人のやり取りに蒔絵は思わずクスッと笑みがこぼれる。
「蒔絵さん、楽しそうですねぇ」
「だって懐かしいじゃない、この感じ」

「ああ、蒔絵さんっていうんですね〜…いいお名前で」
「はい、頼もしい先輩なんですよ〜」
「ちょっと、美桜ちゃんったら」

「へぇ、先輩後輩なんだー」
「てっきり美桜さん?が年上に見えたなぁ」
「あははは、よく言われる言われる」
「もぉ」
一見失礼に聞こえる光希の一言を、美桜は笑い飛ばし、一方で蒔絵は少し膨れっ面。

そんな話をしているうちに机の上の軽食類は空っぽに。
「これから4人でどこか見て回る?」
「そんな気にはならないなぁ」
「じゃあどうする?」

「人も来ないし、ここで楽しいことしません?」
律が蒔絵の肩にそっと触れる。

思いがけない律の行動に蒔絵は身体がゾクッとする思いだった。

「楽しいことって何かな?」
聞き返したのは美桜。
蒔絵は身体が硬直すると同時に、以前から描いていた妄想がぶり返していた。

「ま、人気のないところで男女がすることといえばひとつじゃない?」
「ふふ、大胆なのね」
光希の言葉に蒔絵は余裕を見せようとするが、その顔は引きつっている。

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