PiPi's World 投稿小説

若妻たちの秘密
官能リレー小説 - 若奥さん

の最初へ
 19
 21
の最後へ

若妻たちの秘密 21

葉月が去年まで着ていた制服。
保存状態は非常によく、汚れはもちろん皺もない。
まるで葉月が昨日まで着ていたのではないかと思えるくらいだ。

「葉月ちゃんも、これを着て…」

葉月の旦那は教師をしていると聞いた。
それが高校のなのか、はたまたそうじゃないのかは知らないのだが、葉月はその頃から旦那と…蒔絵の妄想は膨らんでいく。

膨らんでいく誇大な妄想。
蒔絵は頭の中でそれを繰り広げながら制服に袖を通し、スカートを穿く。

「着ちゃった…着ちゃったよ…」
小声でそう言う蒔絵。しかしその顔は薄笑いを浮かべ、たまたま部屋の中にあった鏡の前でポーズを作ったり、スカートを翻して楽しんでみたり。
確実にテンションが上がっていた。

その姿は貞淑な人妻ではなく、さながら現役の女子高生のようである。

その姿のまま皆の待つリビングへ。

「あっ!蒔絵さん!私も着ちゃいましたぁ!」
「…仕事早いわね」
蒔絵が戻ると美桜もいつの間にやら制服に着替えていた。
5人の中では一番背の高い美桜、それでもサイズは小さいわけではなさそう。

「蒔絵さん可愛いじゃないですか〜」
「似合いますよ〜」
更紗と梢に言われ頬が紅潮する蒔絵。

「なんだか美桜ちゃんのほうが先輩のようにも見えてしまいますね」
「今に始まったことじゃないじゃん」
「出した甲斐があったもんです」
葉月はしたり顔。
隣で梢が制服姿で並んだ2人をスマホで撮影する。

「…私たちの中の秘密だからね」
「もちろんです」

こうして、蒔絵と美桜の文化祭潜入が決定したのだった。


―潜入当日。

校門の前までやってきて、校舎を見上げる蒔絵と美桜。
もちろん葉月から借りた制服を身に着けて。

「来ちゃいましたね」
「来ちゃったねぇ」
ワクワクが止まらない、という感じでニコニコしている美桜と、苦笑いしながら頭を掻く蒔絵。

「今日は初日だったね」
「初日のほうが盛り上がっていいんじゃないですか?」

SNSでこの小説を紹介

若奥さんの他のリレー小説

こちらから小説を探す