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若妻たちの秘密
官能リレー小説 - 若奥さん

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若妻たちの秘密 20

「出店はそれぞれの教室が中心で、体育館ではバンドや演劇、ファッションショーが行われるかと」
「なるほど」
「後輩に頼んでパンフレットもらってきますよ」
「ありがとう、それなら助かるかも」

葉月と美桜が話している間も、蒔絵は妄想で上の空。
男子生徒と?もしくは先生と?自分の学生時代も思い出しながら…

「蒔絵さーん、どうしましたー」
「あ、え、なっ、なんでもないっ!」

更紗に声をかけられ我に返る蒔絵。

「なんかいつもの蒔絵さんらしくないなぁ」
「そ、そう?気のせいよ気のせい」
葉月から手渡された制服を手にしながら、前後ひっくり返して見てみたり、自分の身体に当ててサイズを確認してみる蒔絵。
その姿は少しずつテンションが上がってきているように見える。

「せっかくですから蒔絵さん、着てみます?」
葉月はそんな蒔絵の気持ちを読んでみる。

「う…今ここで着るの?」
「ええ、サイズが合うかどうかの確認も兼ねて。美桜さんもいいですかね?」
「私はOKだよー」
葉月の問いかけに美桜はあっさりと承諾する。

「蒔絵さんのことですから不安になんて思ってませんし」
「そ、そうね…」
「もう一着ありますから出しますね」

葉月は押入れを漁りだす。
「じゃあ…美桜ちゃん、試しに着てみなよ」
「あ、蒔絵さんからでいいですよぉ」
蒔絵が制服を美桜に手渡すが、すぐに返されてしまう。

「私は後で。蒔絵さんの制服姿見てみたいですし」
「蒔絵さんだったら今でも通用しますよ〜」
「梢ちゃん…更紗ちゃんも頷いてるし…」

普段は最年長でリーダーシップをとることの多い蒔絵だが、今この場においては年下の皆に茶化され弄られ言い包められる形で顔を赤く染める。

最年長とはいえ一番小柄で童顔の蒔絵は恥ずかしい気持ちがありながらも先ほどまで自分の中で繰り広げてしまった妄想には勝てず、渡された制服を手にした。

「ちょ、ちょっと着替えてくる…」
蒔絵も別室にいったん移動した。

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