JK『妻』のえっちな日常 39
「うん…栞かナターシャか、お姉さんに頼んでもらえないかな…」
それが一番賢明な選択である、そう思う。
「一応話はしてみるよ。ただ、うちは妹もいるから仲間はずれにするとちょっと大変かも」
「じゃあ、ナターシャ?」
「ウチなら大丈夫かもね。お姉ちゃんも『凛ちゃんの彼ってどんな子?』ってよく聞いてくるの」
うーん、それもちょっと不味い。
祐樹には栞とナターシャ以外とは関係を持つなと言っておいたが、ナターシャのお姉さんが祐樹に興味を持ったら…
あのお姉さん、そっくりな上さらにスタイル抜群の美人だし。
まあ、この際しょうがないかな?どのみち男の人は難しいと言うか、基本的には女の旅だから、やはり女性の方が良いだろう。
信用出来て、車を運転出来る大人で、私達の関係をゴチャゴチャ言わない人なんて、そうそう居るものじゃ無いし。
「私は良いわよ。何か祐樹を狙われそうな気がするけど、それでも現実的にはベターだろうから」
「………お姉ちゃんなら、有り得るね」
「祐樹も大喜びしそうよ」
「でも、他に当てが有るの?」
「「………」」
栞の突っ込みに沈黙する私とナターシャ。
「お姉ちゃんには注意するよ」
悩みながらも決意したナターシャだった。
…翌日、学校帰りにナターシャのお家により、お姉さんに話をすることになった。
「凛ちゃんも栞ちゃんも久しぶりね」
ナターシャのお姉さん・エレーナさん。
私たちの3歳上、二十歳の大学2年生。
「栞ちゃんのお母さんもせっかく…ご家族で楽しんでくればいいのに」
「うちは家族が多いので…どちらにせよ人数オーバーなんです」
「そう…私でよければ、一緒に行くよ。温泉大好きだし」
ナターシャにしてもそうだが、日本に来て長いようで、すっかり心は日本人なのだ。
エレーナさんは180cm近い長身。
そしてJカップと言う爆乳。
それなのに小顔で綺麗で、大人びていてまさに理想の女性。
こんなに美人なのに彼氏がいないと言う・・・
その理由は知っている。
エレーナさんは可愛いものと女の子が好き。
そう言う意味で祐樹は安全かと言えば保障はない・・・
男には興味ないエレーナさんだが、可愛い男の子なら別みたい。
その辺は姉妹そっくりで、ナターシャも可愛い男の子しか興味ない。
つまり、祐樹はその辺りがあぶない訳だ。
まぁだけど、男に一応興味ないエレーナさんだから、ちょっと安心できるかもしれない。
エレーナさんも快諾してくれた。
これで一安心だ。
家に帰って、空手部の練習から帰ってきた祐樹と一緒に夕食。
「祐樹」
「なあに?」
「今度、栞とナターシャと、ナターシャのお姉さんと一緒に温泉旅行に行くの。祐樹ももちろんいくよね?」
「うん!行く行く!!」
即答である。
『温泉』なのか、『栞とナターシャ』なのか、どちらに惹かれたのかはあえて聞かないでおこう。