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ヤンデレ妻日記
官能リレー小説 - 若奥さん

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ヤンデレ妻日記 39

人妻はゆるふわショートで、髪の色を明るい色に染めてもらった。
かわいい感じがグレードアップしてさらに若く見える。俺の髪型はラウンドサイドショートというらしい。
「リップスオリジナルなるL12ワックスにツヤ感のあるグロスムーブワックスを混ぜて、全体に馴染ませます。束を整えて前髪をサイドから流して、片サイドを耳掛けして……どうでしょう?」
ワックスなんか使ったことないのでよくわからないが、女性が美容院に行く気持ちが少しわかった気がした。
「シンイチロウ、いいじゃない」
「そうかな」
店長は店内で、一眼レフデジカメで撮影してタブレットPCで画像を見せてくれた。
「こちらの画像を使わせていただきますね」
美容師見習いのメガネ娘と店長は叔母と姪だと言われて納得した。メガネ娘が年をとったらこうなるだろうな、という感じがした。
「そんなに似てますか?」
「私の若い頃にそっくりなんですよ」
いい店を見つけた。
「シンイチロウ、橘先生にもこのお店教えてあげたらどうかな?」
「それは名案かもな」
ホテルから旦那と出た橘さんに、あれからどうしたのかと聞くためだけに連絡するのも、迷惑をかけているのに気まずいと俺は思っていた。
俺と人妻は橘さんのアダルトショップに行った。橘さんのスマホにかけてみると店にいるとわかった。「今から会いに行ってもいいですか?」と人妻が確認すると「ええ、待ってます」と橘さんが言った。
「お二人とも髪型を変えたんですね。素敵ですね」
お店に行くと橘さんはすぐに気づいてくれた。
メガネ娘の美容師見習いに声をかけられて、カットモデルをしたことを話をした。
「行ってみたいですね。どこのお店ですか?」
橘さんにメガネ娘の名刺を渡した。
「あのあと旦那ちゃん、どうしたの?」
「あのあと真さんと話をしました。舞さんにはしばらく家には帰らないと伝言を頼まれました」
「そうですか……」
「生活費は振り込んでおくそうです」
「気になるのはそこじゃないんだけど」
人妻はそこまで言ってから、少し考えて「先生には旦那ちゃんは連絡先教えてあるんでしょ?」と言った。
「ええ、うかがってますよ」
「私の携帯電話の番号を彼は着信拒否にしてるんです。別居したかったってことなんですよね」
「そうだと思います」
人妻は来る途中で買ってきた雑誌やテレビで紹介された有名な店のチーズケーキを食べた。
「ここのケーキ、おいしい」
俺は珈琲を飲んで二人の会話を黙って聞いていた。
人妻はどこに旦那がいるか聞かない。
どんな話をしたのかも聞かない。
ただ橘さんが「佐倉さん」ではなく「真さん」と舞の旦那を呼んだのか少し気になった。

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