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ヤンデレ妻日記
官能リレー小説 - 若奥さん

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ヤンデレ妻日記 33

「離婚する気だったのか」
「そう。そんなときにシンイチロウが来たってわけ。シンイチロウ、私とパチプロする?」
「俺がどっか働きに行くほうがいいと思う」
住所があれば、アルバイトでも何でもできる。
「パチプロなら毎日一緒にいられる」
そう言ったあと顔を赤らめている。
ボーイッシュな舞は、舞ちゃんよりも実はかなり甘えたがりである。
「旦那が帰ってきたら話し合いだな」
「うん。出ていくなら、ちゃんと一緒に連れていってくれなきゃ、やだからね」
「逃げたら、警察に通報して逮捕してもらう。面会したり、差し入れしてあげるから」
訴えた被害者が犯罪者に面会したり、差し入れしたりできるのか。
旦那はゲイ社交クラブのパートナーと会うために旅行中である。
それで連絡してこないわけだ。
「旦那は仕事してないのか?」
「社長だから専務に任せてさぼってるんだよ」
俺は旦那の会社の名前を聞いて驚いた。
「有名な会社なの?」
俺は最近は不景気だが、携帯電話のSNSと、ソーシャルネットゲームでかなり儲かってる会社だと説明した。
「そんなに儲かってるなんて知らなかった」
SNS運営会社は出会い系サイトの規制がかかったあと入会者を増やして、課金ゲームなとで儲かっている。
「私の実家は不動産屋だったんだけど、親はね、今はマンションとかアパートの家賃収入で暮らしてるの。親が死んだら物件は全部くれるって言ってたけど、いらないかも」
俺は働かなくても金に困らない金持ちの話を聞いて、唖然としていた。
「まあ、セレブだけど、旦那ちゃんはゲイだし、金持ちってすることないからパーティとか行くと誘われたりするの。それも嫌で、パチンコ屋に行って遊んでるわけ」
「しんいちろーさんはどうしてたの?」
俺は高校卒業してから大学を中退して、バイト先だった会社の工場に就職したけど、そこが経営不振になって給料が減ったので辞めたが、次が見つからなくてアルバイト生活をしていた。
それから落ちぶれて浮浪者になったことをかいつまんで話をした。
「かわいそう。苦労したんだね。私と結婚したら働かなくてもいいよ」
「それもどうかなぁ」
「いーじゃない、主夫だと思えば」
そんな話をしているとき、人妻のスマホが鳴った。橘さんから電話だった。
「そうなの?」
しばらく人妻は橘さんと話していた。
「あのね、旦那ちゃん、橘さんのやってるクラブに入会したみたい。で、橘さんがどうしたらいいか電話してきたの……」
「どうしたらいいかって?」
「うん。他の会員の人と同じようにしてあげてって言ったけど、何してるんだろうね」
恋人と会ってるはずの旦那がゲイのパートナーをさがす社交クラブに入会ということは、恋人と別れたってことか浮気相手を探しているのか。
「旦那と会ってみるか。橘さんに連絡してくれ」
人妻は俺の考えたことを聞いて「橘さんに迷惑にならなければいいけど」と心配した。
夜八時。都内某ホテルのラウンジで待ち合わせをして旦那が来るのを待っていた。
予約した部屋では橘さんと人妻が待機していた。橘さんにパートナーとして旦那に紹介して待ち合わせの約束をつけてもらうようにたのんだ。
俺は久しぶりにスーツ姿である。
「かっこいいよ。うん」
「そうか?」
人妻舞と橘さんはそれなりに見えるように俺をコーディネイトしたのだった。
「ゲイじゃない人を紹介して、サークルの評判が悪くなるようなことないですか?」
「かまいませんよ。それにただの遊び相手じゃなくて、お見合いみたいにちゃんとパートナーを見つけたい人たちのサークルですから。本当は入会者は私と面談してから入会することになってるんです。未成年も禁止ですし誰でも入会を許可しているわけではありませんからね」
橘さんはそういって微笑した。

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