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ヤンデレ妻日記
官能リレー小説 - 若奥さん

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ヤンデレ妻日記 30

橘さんとアダルトショップの店長は結婚のかわりに養子縁組をしていた。
母子家庭でカミングアウトしてから母親は自殺してしまい身寄りがなくなった。
ショックで落ち込む橘さんにアダルトショップの店長は「お前には俺がいる」と言ってキスをした。そして、気力を失っている橘さんを犯した。
犯されながら、こんなにつらいのに、生きているのがつらいのに感じてしまっている自分とこんな状態でも求められて、相手と快感を分かち合いたいと思った。橘さんはアダルトショップの店長に肛門を激しく犯されながら「生きたい」と泣きながら何度も言った。
旦那はゲイだという秘密を妻だけには打ち明けた。それは隠し続けるために必要だったからなのか、それとも俺の腕に抱きついているこの人になら秘密を打ち明けたいと心を開いたからなのか。
「どうしたの?」
人妻が俺が考えている顔を見て言った。
俺が思ったことを人妻と橘さんに話した。
「私もそう思ったよ。好きだから秘密を打ち明けてくれたのかなって。でも、何回も私のことを好きか聞いたけど、好きじゃないって……」
人妻がうつむいて肩を震わせていた。
「泣かせてしまいましたね」
橘さんはスッと立ち上がると「トイレかりますね」と部屋を出た。
俺は人妻の頬を指でぬぐって、あごを上げさせてキスをした。俺が舌を入れると人妻の舌が口の中で絡みあう。俺が唇を離すと「泣かすな、すけべ」と目を涙で潤ませたまま人妻が微笑した。
橘さんが部屋に戻ってきた。
人妻が泣き止んでいるのを見て「ちょっとうらやましいですね」とにっこりと笑った。
三人で車に乗り、橘さんを駅まで送った。
「このまま買い物に連れていって」
「わかった」
「お前、料理できる?」
「いや、あんまり」
「ねぇ、一緒に作ろうよ」
俺はハンバーグの肉をこねた。
「ハンバーグなら橘さんも一緒に食べてもらればよかったかなぁ……」
「あまり目の前で仲良くしてるのを見てたら橘さん、つらいかもしれないけどな」
「ケンシロウはがんばって肉をこねろ!」
「こねまわすのは得意だからな」
「……すけべ」
人妻はサラダの準備をした。マカロニをゆでたり、野菜を切ったり盛りつけたりしている。
「んー、おいしいね」
ハンバーグ作りを手伝っただけで、こんなに喜んでくれるとは思わなかった。
「昨日も橘さんの小説を読んでたから寝不足でしょう、ゆっくり寝てね」
人妻の乳房に顔をつけて、頭を撫でられながら俺はぐっすり寝た。

三月十一日
「ねぇ……」
「あ、おはよう」
俺が起きようとするとキスされた。
唇をふれるだけのキス、そのあと、舌を入れてきて絡めてくるキス。
「ねぇ、聞いたら教えてくれる?」
「ん、なんだ?」
「やっぱりいい、忘れろ」
「気になるじゃんか」
「でも……」
俺は人妻の頭を撫でた。
「言ってみろよ」
「あのね……」
すると、人妻の右手が口をふさぐ。
「ん、ふぐっ」
俺が人妻の右手を両手つかんで口から離す。
「名前おしえて!」
かわいい人妻が急いで言った。
人妻の右手から力が抜けた。
「佐藤真一郎」
俺が言うと人妻が「しんいちろーさん」と言ったあとポロポロと泣き出した。
「ありがと……」
俺は人妻に名前を教えてなかった。俺の寝てる間に財布に入っている運転免許とか見れば名前わかるだろうに、人妻はわざわざちゃんと聞いてみたのだ。
ボーイッシュな人妻のほうは俺から名前を聞き出すのを止めていた。
俺は人妻を抱きしめてじっとしていた。
「お前、いいのか、教えて」
「別にかまわない。通報するなら逃げないから言ってくれよな」
「しないよ。でも、勝手に出ていくなら通報する」

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