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ヤンデレ妻日記
官能リレー小説 - 若奥さん

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ヤンデレ妻日記 18

そばをたまたま通った若い女性店員は、それを聞いていたらしい。俺と目が合うと、にこっと笑ってから足早に立ち去った。
焼肉屋から出て、後部座席に人妻を「ほら、乗って」と押し込んで、しばらく黙って運転してるうちに人妻はこてっと転がって寝てしまった。
俺は無事に帰宅した。
車から人妻をお姫様だっこでソファーまで運んだ。すると人妻がなぜか泣きながら目をさました。
「水、飲むか?」
人妻はぼーっとしながら俺が手渡した水を飲んだ。
「ねぇ、なんで、私、酔っぱらってるの?」
俺は競馬場に行って、万馬券をとって焼肉屋に行ったら人妻だけお酒を飲んで、帰りの車で寝たことを話した。「ホテルはまだ?」と人妻が車の中で言っていたことは隠しておいた。
「夢でね、一緒になんかおいしいものを食べて、お酒飲んで、そのあとよくわからないけど、悲しくなって泣いちゃった」
ボーイッシュな人妻なりに照れ隠しに酔っぱらって強引に誘っていたんだろう。
俺はそれを無視して「帰るぞ」と言って運転していたから悲しくなったのだろう。
かわいい人妻なら手を握ったり、キスしたりして、甘えてくるところだが、そういう甘えた誘いかたはボーイッシュな人妻は得意ではないのだろう。
「ねぇ、ぬがしてくれない。私、すごくいっぱい飲んでたのかなぁ、ふらふらだよぉ」
「いろいろ飲んでたぞ。ワイン、冷酒、サワー」
「酔わせてどうするつもりだったのかなぁ」
「ちゃんと家に連れて帰ってきました」
「ふふっ、おつかれさま」
下着姿になった人妻はノーブラでトランクス一枚で、人妻は驚いて細い腕で胸を隠した。
「私、ブラジャーつけてないし、パンティもはいてないよ。なんで?」
今朝、俺の上着を着てパンツをはいたと言っていたのを思い出した。
「ふぅん、そうなんだ……」
人妻は起き上がろうとして、すぐにふらついて俺に支えられてしまう。
「ブラジャー、どこだ?」
「恥ずかしいから、自分で取りにいくよぉ」
「まだ歩けないだろう?」
「二階の寝室まで連れて行って……」
俺は人妻をまたお姫様だっこしながら慎重に階段をのぼり、寝室まで運んだ。
寝室の扉の外で、俺は人妻が着替えるのを待っていた。着替えを見られるのはなんとなく恥ずかしいらしい。すぐに中に呼ばれた。
「ブラジャーをつけたんだね」
「バンツはこのままじゃダメ?」
「たまにはいいんじゃないか。男モノは、パンティより窮屈じゃなくてはきやすいだろう」
俺は人妻をベットに寝かせた。
「酔っぱらって眠くなったら寝たらいいよ。二日酔いにならないといいな」
「うん……一緒に寝ようよ」
「シャワー浴びてきてもいいか?」
「うん、待ってるね」
俺がシャワー浴びて寝室にパンツ一枚で戻ってくると、ベットの枕元に置かれてあるテーブルランプの淡いほのかな明かりだけで寝室は暗くなっていた。
人妻は頭まですっぽりとふとんをかぶっている。
俺はベットのそばに行くと「待って」と言われた。
「もう一人の私とおでかけしたけど、ホテルとか行ってないのはわかったの。だって、お酒の臭いだけじゃなくて、汗とかの臭いするから。ホテルとか行ったら、シャワーとか浴びるでしょ?」
「ホテルとか行ってないぞ」
「うん。あのね、変かもしれないけど、私、ヤキモチ焼いちゃってるの……私の中のもう一人の私に」
「そうか」
「ねぇ、私のこと、どう思う?」
「俺の好きなタイプのかわいい美人だと思う」
「私、好きになっちゃったんだ。でも人妻なんかに好きになられても困るよね」
「そんなことない。うれしいぞ」
「高校生の頃、もう一人の私に彼氏を取られちゃったことあるの。彼氏は大学生の家庭教師だったんだ。もう一人の私は好きだけど、私は好きじゃないって、だから別れようって。それに、結婚してる彼も私じゃなくて、もう一人の私が好きなんだと思う。私と、私の中のもう一人の私は一緒だけど、本当はね、私だけ好きになってほしいと思うときがあるの」
「泣いてるの?」
「……わがままだよね」
「うまく言えなくてごめん。あのさ、中のもう一人と俺はなんか友達みたいな感じがするんだ。中のもう一人って、きみの双子の姉妹みたいな感じがする。中のもう一人はきみのことをよく知ってるから、いろいろ話しやすいんだと思う」
「……うん」
「もしかして、きみのできないことをもう一人が行動にしてるのかな、って想像してみたけど、それとは、なんかちがうって思った。きみが俺を好きになってくれたのはうれしい。あのさ、きみが人妻なのも、もう一人が中にいるのも、それを全部ひっくるめてきみなんじゃないか!」
俺はそう言ってベットのふとんの中に入って、手探りで人妻の体に抱きついた。
「好きなの……大好きだよ」
「俺も、きみが好きだ」

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