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グラビアアイドルは若奥様
官能リレー小説 - 若奥さん

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グラビアアイドルは若奥様 38

声をかけてきた彼―沼田浩哉くんはよく私たちの家にも遊びに来るくらいダーリンを慕っている。
浩哉くんは高校生。同年代の二人もそうだろう。

「学校帰りって感じね」
「あずみさんはお仕事でした?」
「ええ、さっきまでグラビアの撮影」

もちろんイケメンだけれど、3人とも年下で可愛い感じ。
結花ちゃんと麻友ちゃんは、彼らに会うのは初めてのはずだ。

「3人ともうちのダーリンの後輩なんだ」
「へぇ」
「よろしくねー」
初めて会う美人を前にしてか、彼らはちょっと緊張気味だ。

「せっかくここで会ったんだし、一緒にご飯でも行こうか?」
「えっ、マジですか!?」
結花ちゃんの提案に、浩哉くんの後ろにいた大柄な男の子―津川直人くんが言う。
驚きながらも、どこか嬉しそうだぞ、君ぃ。

私たちもちょうど食事にしようと思っていたので、彼らも連れてお店を探す。
3対3でちょっとした合コンのような感覚だ。

「男の子だからガッツリ食べたいよね」
「そうでもないっすよ」
直人くんは頭をポリポリ掻いて言うが
「コイツが一番食べるんですよ」
「だからでっかくなったんだよなぁ」
浩哉くんともう一人、杉原友一くんが言う。

「じゃあ焼肉だね!」
「いいねぇ」
麻友ちゃんの言葉に私も乗る。

ちょうど空も少し薄暗くなった頃、私たちは一軒の焼肉屋に入った。
店の奥のほうへ向かい、女子と男子で向かい合うように座る。

それほどお客さんも多くない。
私たちが何者なのかは店員さんもわかってないだろう。

「さあ、好きなの焼いて食べちゃってねぇ」
「ホント、ありがとうございます」
頭を下げる3人の可愛い年下男子。
しかしそれから数分後には食欲のほうが勝るのでした。

鉄板の上で程よく焼かれた肉に舌鼓を打つ姿はアイドルとはいえごくごく普通の高校生だ。
彼らには体重とかのことを考えずどんどん食べて大きくなって欲しいと思えてくる。

「結構食べたけどそんなにかからないね」
「割とリーズナブルなお店なんだよ」
「すいません…」
「ご馳走様です」
伝票を眺める私たちに、彼らは頭を下げる。
気にすることはない、最初から私たちで折半しようと思っていたんだ。

…さて、お腹もいっぱいになったし、これからどうしようか。

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