娼館 36
「さて皆様。プレートを読みあげた方々から好きな方をご自身が座っていらっしゃる席に行かせましょう。」
リカは、そう言うとプレートの1番から順に読み上げって言った。
皆それぞれに魅力的な女性だけあって、1人に対して数人の男たちの指名が掛かかっていた。
男性が読み上げられたNoプレートの女性を気にいったら、男性が座っているテーブルにスポットが当たるというシステムらしかった。
ここで始めて、女性は男性の顔を認識し、どの男にするか選択できるのだ。
それでも、自分に1人からも指名が掛からなかったどうしようかと、朱里は緊張していた。
「それではエントリーナンバー28番!」
リカの読み上げた番号は、マリアのものだった。
マリアの姿がスポットライトを浴びてさらに美しさに磨きがかかった。
男性陣が座っている席が息をのむ声が聞こえる位マリアは、綺麗だった。
男性陣が座っている3席がライトを浴びた。
マリアがその3人の座っている席に着席したのを確認した後リカは、最後のプレートである29番を読みあげた。
強いスポットライトが朱里に突き刺さった。
薄地の衣装を光りは通過して、朱里の乳房を・・その乳首を・・そして淡い恥毛までをも浮かび上がらせる。
『ピュー!!』
何所からかはやし立てる指笛の音が、会場内に響き渡った。