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娼館
官能リレー小説 - 若奥さん

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娼館 34

衣装を着替え終えた二人は、リカにの後ろについて歩いて行った。

「ここは、オークション会場として使っていった会場の控え室ですのよ。すぐに壇上に上がる事が可能ですよ。」


部屋には数十名の女達が、色とりどりの透けた衣装を身に纏い、控えていた。
朱里は見るとも無しに、その女達に視線を泳がす。
やはり会員は高年令の女が多いとみえて、朱里とマリアが1番若いと思われたが、
その容姿は品評会に出るだけあって、皆が皆、美しかった。

「何か私、場違いじゃない?・・」
朱里はマリアのドレスの裾を小さく引っ張った。
「な、こと無いって!朱里の度胸は誰にも負けてはいないはよ!」
「度胸?」
朱里は自分の姿をミラーに写した。

確かに透けた衣装に下に、水着を着けていないのは、自分だけだった。

「だって私泳げないんだもん。金づちで1mも泳げないんだから、マリアも知ってるでしょ。」
朱里は、顔を紅くさせるとマリアに抗議した。
マリアは、そんな朱里をみてホッとした。
「だって朱里ってば、緊張でガチガチになってたからちょっとリラックスさせる目的で言っただけだもん。」
「うん。自分の身体を皆に見られることなんて、始めての経験だから、なんか緊張しちゃって。」
朱里はマリアの真意が分かり、抗議した自分が恥ずかしいかった。

「朱里なら大丈夫よ♪。女の私から見ても惚れ惚れする程、綺麗な身体だは」
「マリア・・」
「まあ、私には負けるけどね!」
マリアは軽くウィンクして見せると、ペロッと小さく舌を出した。
そこに雲居リカが入って来た。
「皆さん。大変お待たせて致しました。これから壇上に上がって頂いて、皆さんの衣装を観客席にいる男性陣に見ていただきましょう。それから胸の付近にプレートを付けてくださいね。」

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