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娼館
官能リレー小説 - 若奥さん

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娼館 32

朱里は名残り惜しかった。
大志君の始めてのオンナになったと言うことで、どこか母性本能を刺激されたのかもしれなかった。
「大志君はどうなるの?」
横でマリアが声を上げた。
自分同様な感情がマリアにも芽生えたのかもしれないと、朱里は思った。

「彼は○ャニーズ事務所の期待の新人ですよ。
これからどうなるのか、どのような経験を積んでいくのか、それは私にも分からないは。」

「○ャニーズの・・」

「ですけど、芸能界という過酷な世界で生きて行く彼にとって、朱里さんとマリアさんによって始めての手解きを受けたことは、貴重だったと思うは・・」
雲井リカのその口調は、"大志のことは心配はいらない"と言っているかのようだった。

一週間後朱里の住むマンションに娼館からの招待状が届いた。
招待状の中身は、日時と場所が書かれていった。
そこへ、マリアが遊びに来た。

「品評会ってオークションと違うみたいね。」
相変わらずの、露出度の高い服を着ているマリアに、女の朱里でさえ、目のやりばに困った。

「ええ、品評会は『娼館に訪れる女性陣を好きに出来る権利を男自身が持つ』って記されているは。」
朱里はワインレッドの招待状を広げ、確認する。

「娼館に訪れる女性陣って私達のことでしょ・・
それじゃあ、私たちを好きに出来る権利を持つ男って、誰よ?」
マリアは朱里に口付けするほどに、顔を寄せてきた。

「娼館で男は、リカさんが厳正したボーイだけでしょう。だからそのボーイが私達の相手って訳よ。」


「朱里が考えてる様な事は、起こらないわよ。 例えばビール腹の親父たちに触られながらイヤイヤイカされる事なんて無いわよ。」
マリアは、悪戯が成功した様な顔をして朱里を見た。



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