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私の秘密
官能リレー小説 - 若奥さん

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私の秘密 74

袋男が私の前に立った。次は私の番、逃げられない…抗えない恐怖に膝が震える。
『ひっ…』
まだ若い男の指が触れたと同時に恐怖で声が漏れる。指先が円を描き乳房をなぞりながら中心に近付き、そして…服の上から私の乳首を捕らえた。同時に甘い疼きと共に血液と感覚が一気にそこへ集中していくのが分かる。
何…これ…頭で処理しきれない感覚が襲いかかる。
慎一さんを始め、他の痴漢達の愛撫は時間に比例して感度が上昇していくイメージだ。X軸とY軸があるとすれば、そのテクニックが優れているほどY軸の上昇していく角度が高い。
夫が、悟さんの愛撫がY=Xだとするならば、慎一さんの愛撫はY=10Xと言っても言い過ぎではない。
痴漢達のテクニックで5〜6X、今の弘人さんはせいぜい2X程度といったところだろう。だけどこの男は、目の前で私の乳首を片方ずつ捏ね回しているこの2人の男は、この定義に当てはまらない。始めから人が耐え得る感度の許容量を超えた快感を捩じ込んで来るのだ、一瞬自分の身体に何をされたのかすら分からない程に。
乳首を捕らえた数秒後、両方の乳首が指先で転がされ始める。ここで凄まじい快感を与えられてることに気付くが、まだ身体が反応しない。既にオーガズムが与えられていることだけが分かる。自分の置かれている状況に早く身体が着いていこうとしていることも。
ジワジワと、しかしこれまでに類を見ない凄まじい速さで身体が快感を認識し始める。無意識に目を、口を、ギュッと閉じてしまう。
じっとしていられない。膝に力が入らず、ガニ股になってしまう。膝に不自然に力が入り、みっともないくらいカクカクと震える。ものの数分も経っていないことは分かる、だが自分が期待する閾値に達するのが待ち遠しいのか、あまりにも時間の経過が遅い。私だけ時間軸がずれてしまったかのようだ。
快感が凄まじいスピードで襲いかかる、そのはずなのにオーガズムがやってくるのが遅い…まだ来ない、身体はどんどん疼きを増していく、まだ?
無意識に閉じた瞳を開こうとした瞬間、指先だけで転がされていた乳首を、キュッとつままれ、小刻みに震動を与えられた。その瞬間…
『あっ…待って!待って待ってあああああ!ダメぇぇいやああ!ひぁあああああああああああ!』
私はいとも簡単に逝かされてしまった。男はすぐに指を離したが、オーガズムの波が止まらない。
『ふぁああ…あ…あはぁあ…』
後ろに倒れこみ、慎一さんの腕に抱かれた。
「舞さん、大丈夫ですか?随分激しく逝かされましたね」
『あ、あぁぁ…慎一さん…恥ずかしい…』
この時、私は心のなかで否定し続けていた現実に直面した。夫がいる身でありながら、私は慎一さんを好きになっていたのだ。どんなにふしだらな女に堕ちてしまtらとしても、愛する人に他の男からオーガズムを与えられるところを見られたくはない。
『軽蔑しましたか…私…』
慎一さんの腕の中で、直美さんも見ているというのに。
「いいえ、仕方のないことです」
『でも…あっ』
袋を被った男が私を慎一さんから奪い取るように剥ぎ取り、再び私は男に抱き締められた。

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