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隣の若妻は女子高生
官能リレー小説 - 若奥さん

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隣の若妻は女子高生 4

そうではないかと思っていたのだ。盗聴を繰り返すうち、すぐ違和感に気づいた。極端に話すことが少なくそれも話しかけるのは決まって美香の方から。用があって旦那の方から声をかけるときは決まって“君”。
「…あたし…あたし」
こんな些細なことに気づいただけで愕然としてしまっている美香。…正しくは俺が気づかせてやったんだけどな。
ついには目の縁から涙を溢れさせていた。
「…あぁ…こんな魅力的な躰に触れることどころか、こんな愛らしい奥さんの名前さえ呼んでやらないなんて…」
手の自由の利かない美香の代わりに優しく涙をぬぐってやる。
「あぁ美香。泣くんじゃない。」
おでこに軽く口付けてやっても何の反応もせず小さくしゃくりあげている。
「…美香。なんて可愛い名前なんだ。呼ぶだけでその愛らしい瞳が自分のことを向いてくれるのに。これ以上もったいないことはない。なぁ。…なあ美香?」
まだ涙を溢れさせる瞳が俺を見つめる。
もう自分の方から目を避けようとはせず、自然と目を合わせてくる。名前を呼べば呼ぶほどに。
…もっとだ。もっともっと俺を意識させてやる。
「…それだけじゃないだろう?美香」
半ば呆然としながら俺の強い視線を受け止めている。
「………?」
「…オマエは優しい妻だもんな。友達とも遊ばずに真っ直ぐ帰ってきて、アイツのために夕飯をつくってやる。…違うか?」
「…そう…です」
この一週間、美香が何時に帰宅していたか、俺は言い当てることが出来る。何れも高校生にしては早すぎる時間だ。
「オマエがそうやってつくる飯をアイツは美味いって言ってくれるのか?…美香?」
再びフルフルと首を振る。
そうだよな。美香。アイツはおまえが美味いかと問えば肯定するだけで、名前の時と同じ、自分からは一度だって食事の感想をこぼしたことは無いのだろう。

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