PiPi's World 投稿小説

他人のモノになった、あの娘
官能リレー小説 - 若奥さん

の最初へ
 93
 95
の最後へ

他人のモノになった、あの娘 95

送ってすぐに大喜びするスタンプ。
そして、瑠奈が駐車場に出てきた。

「大輔くんっ!いいの?」
「当たり前だ」

おめかしして出てきた瑠奈。
どう見ても中高生のおめかしにしか見えない何時もの合法ロリぶりだ。

「子供達はすずか?」
「うん!楽しんでおいでって!」

後ですずにもメッセージ入れておこう。
すずの長女に瑠奈が猿と呼ぶ長男は絶対逆らわない上に、両家の男子チームが仲が良いらしい。
すずも面倒見のいいお母さんだし、子供好きだから預けられるのは大歓迎らしい。
その辺りは親友同士だからって感じだ。

因みに何故デートかと言うと、瑠奈は客との同伴とかはあるが、元旦那含めてデートの経験が無いって以前聞いたからだ。
『ラブラブデートでカレシから散々エッチな事をされたい』何て言う妄想を語っていたのをすずから聞き出していたから考えた事だった。

「そうそう、こうやって、好きな人と一緒に居られて、楽しいデートして、そのあと…って言うのが憧れだったし、ずっと妄想してたんだよなぁ」
「定期的に時間作ろうか?」
「えへへっ」

照れ笑いする顔が可愛い。
まずは瑠奈を助手席に乗せ、夕暮れの街中をドライブ。
そこから綺麗な夜景が望めるレストランの予約を取ってあるので、そこで夕食を楽しんだ後……というプランである。

信号待ちで瑠奈の頭を撫でたりキスしたりと、恋人同士のようなドライブ。
すっかり蕩け切った瑠奈の顔は可愛かった。

「まるで恋人同士みたい・・・」
「そのつもりなんだけどな、僕は」
「駄目だよ・・・大輔くんの特別はマナちゃんじゃないと」

やはりと言うか、デートを楽しみながらも一線を引きたい瑠奈。
礼奈が崇拝と言ってた思いは相当強いみたいだ。

「みんな僕の恋人さ・・・瑠奈も未来もな」

未来の名にピクリと反応する瑠奈。
複雑な感情が顔に浮かぶ。

「未来ちゃんと瑠奈が一緒なのは当然・・・メス豚だから・・・でも・・・でも、マナちゃんだけはそうしないで・・・」

愛海への思いと未来への嫉妬・・・
だけど喧嘩したい訳じゃないんだろう。

「難しいな・・・みんな好きで可愛がりたいんだけどね」
「その気持ちだけで充分だよ」

連れ出して正解か。
長引かせると拗れそうな雰囲気だ。
僕の内心は兎も角、未来は瑠奈達と同列に扱って愛海は特別扱いしてやればいいだろう。
愛海自身はみんなと同じ扱いを望むけど、諍いの元にしたくはない。

「大輔くんがみんなのことが大好き、瑠奈のことも大好き、それがわかるからすごく嬉しいけどね」
「そこだけは変えないからね」

少し道路が混んでいたけど、止まるたびに瑠奈を可愛がる時間ができるから全く苦にはならなかった。

街中から次第に郊外へと移り、少し上り坂に入る。
小高い丘から僕らの普段住む街を見渡せる場所に、予約した店がある。

「景色がきれい」
「もうすぐ着くよ。景色と一緒にディナーを楽しみましょう、お嬢様」
「えへへ、嬉しい」

瑠奈をエスコートして店に入る。
ここはよく利用する店の一つで、最高の夜景と料理がウリだ。
デートするなら最適な場所の一つだけど、大学時代も特にモテた訳では無いので友人達と来る事が多かった。

「こんな店、初めて・・・」
「そこまで畏まった店じゃないよ」

値段帯としては高級店にはなるが、最高級と言う訳では無い。
比較的繁盛してるものの、時間帯さえ考えれば当日予約で窓際の席も取れる。

僕達が通されたのも窓際の席。
大きな窓から見える夜景に瑠奈が息を飲む。

「凄い・・・」
「そうだね」

アルコールは無しでも景色と食事で楽しめる。

「た・・・高くない?」
「僕と愛海はディナーに毎日十万使っても何とかなるぞ」
「ほえーっ」

まあ、そんなに使った事は無い。
むしろ稼ぎ始めの頃は豪遊とかしたが、だんだんそれも面白くなくなってきた。
たまにこうやって楽しむのに使って普段は家で食べるのがいい。
そもそもコンビニ飯でも構わないタイプだ。

SNSでこの小説を紹介

若奥さんの他のリレー小説

こちらから小説を探す