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他人のモノになった、あの娘
官能リレー小説 - 若奥さん

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他人のモノになった、あの娘 94

そうやって萌と千秋とたっぷり楽しんだ後、僕が午前中にやっておく仕事をしていると礼奈が入ってきた。
現在、秘書的な立場をこなす礼奈がここに来るのは珍しくないが、顔を曇らせているのは珍しい。

「ちょっといいかしら、大輔くん」
「ああ、どうしたんだ?」
「ちょっと今朝、瑠奈ちゃんと未来ちゃんが喧嘩になってね・・・」

意外な話に少し驚く。
2人共、喧嘩っ早いタイプで無い。
礼奈から内容を聞いて更に驚いた。
喧嘩の内容は、愛海の扱いらしい。


喧嘩の内容は、瑠奈が未来に愛海を蔑ろにして自分の序列を上げようとしてるって食ってかかったらしく、それにすずも瑠奈に同調したみたいだ。
美緒や和佳子が未来はそんな人間では無いと援護したものの、双方が険悪な状態になったままらしい。

「序列とか僕は気にして無いんだがなぁ」
「それが実は問題なのよ」

ボヤく僕に礼奈がそう返す。

「よく分からないから、説明して欲しい」
「ええ、まず私達にとって愛海ちゃんが特別な存在だと言うのが前提なの」

それは何となく理解はしてる。

だけど、未来や千秋も親友として大事にしてきたから彼女は僕に再会するまで処女だったぐらいだ。

礼奈の話す所によると、愛海は愛する人に初めてを捧げ、愛する人にしか身体を許してない事が彼女達の望んでも出来なかった理想で、故に憧れである事。
特に瑠奈やすずは愛海に救われた思いが強くて、愛海に対して崇拝ぐらい強い気持ちがある事。
故に未来の愛海に対する接し方が不満があったみたいだ。

「礼奈はどうなんだ?」
「個人的には瑠奈ちゃん達の意見寄りだわ・・・だからと言って未来ちゃんが駄目だって思わないけどね」

ふむと考える。
愛海を大事に扱って欲しいと言うのは全員から聞いた。
だが、序列がそもそも理解できない。

「瑠奈ちゃんやすずは、坂東達に犯されてた子達は同列って思いが強いと思うわ・・・だから大輔くんが未来ちゃんを愛海ちゃんと同列に可愛がってるのに嫉妬心があると思うの・・・それを感じてるから未来ちゃんは美緒ちゃんと一緒に住んでると思うんだけど・・・」

美緒の所で未来が生活してるのは、そんな意味もあったのか・・・
ビッチ同士ウマがあって生活の面倒見ているだけでは無かったようだ。

「礼奈も瑠奈達と同じ意見?」
「ええ、でも大輔くんを信じてるから」

この言い方は彼女も不満があるんだろうと思う。
ただ彼女はそれを言える立場じゃないからと自重してるだけだろう。

「愛海が特別な存在だと分かる何かがあって、未来が瑠奈達と同列だと分かるようにすればいい訳か」
「ええ・・・坂東がよく女の子をあえてえこ贔屓していがみあわせて自分に従わせる事をしていたから、みんなそれを思い出して不安なのよ」

人数が増えれば、こんな諍いは起こって当たり前なのかもしれない。
不満があっても礼奈みたいに忠告してくれる人が居るのは有難い。

「序列って、大輔くんが考えてるより重要だと思うわ・・・私達には」
「分かった・・・これから気にするようにするよ」

こう言う諍いは放置したら悪化するだろう。
早めに知れたのは幸運かもしれない。

その日も仕事はいつもの時間に切り上げた。
昼に礼奈から聞いた話をもう一度思い出し、自分の中でどうやって行こうか改めて考える。

「今日は向こうに寄るかな…一応愛海に連絡は入れておこう」

オフィスを出ようとした際に千秋と萌の2人と顔を合わせる。
2人ともあれからずっと休憩室にいたのか…仲良く2人でいろいろやってたのかな?

「未来ってああ見えて気が強いんだよな」
「一度話しておかないといけないなってね」
「そこに私も入ってきていいのかな…」
「萌は深く気にしなくていいぞ」
「あぅ」

少し心配そうな萌の頭を撫でて落ち着かせた。

帰りがけに礼奈からもう一つ、華の体調が回復したと聞く。
彼女ともいずれ話す機会を作ろうと思った。

そして僕が向かった先は、愛海が所有するマンション。
ここは関係者だけしか住んで無いし、防犯やプライバシーの保護とかに気を配った構造になっているから彼女達を住ませても問題無い。

未来と美緒がここで同居中。
美緒は相変わらずの黒ギャルだが、言動に落ち着きが出てきた感がある。
奈美恵もここに移り住みすずの隣の部屋で子供達と暮らしているし、由香里も移り住んで自分の赤ん坊と華の赤ん坊の面倒を見ながら華を待っている。
和佳子と恵美子の母娘も子供達と共に移り住んで来たが、初日から2人共エントランスを裸でうろつくトラブルがあったらしい。
未来曰く、娘達が母親よりしっかりしていて上手く2人を回収して事なきを得たとか。
まぁ、そんなトラブルは笑い話みたいなレベルだろう。
今日の喧嘩に比べたら・・・

このマンションはまだまだ空き部屋があるから、一箇所ヤリ部屋にしているが、今日はそこが目的でない。
マンション駐車場に車を止めて、子供のお迎えで時短勤務して帰ってきてる筈の瑠奈に『これからデートしよう』とメッセージを送る。

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