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他人のモノになった、あの娘
官能リレー小説 - 若奥さん

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他人のモノになった、あの娘 1

同窓会。
かつては毎日のように一緒に過ごしくだらないことで盛り上がっていた連中と再会し酒を飲み交わす機会。
中学卒業以来、だから、9年ぶりに会う奴だっている。
とても懐かしい気がした。

僕ら男子とは反対側で、女子の集団で盛り上がっていた一角がある。
全部で5,6人くらいの集団。
その中に僕の憧れだった女子がいた。

彼女―松下未来は、去年結婚して人妻になっていた。


「あんな可愛い松下がさ、もう結婚して人妻なんだぜ」
「ますます美人になってるのに」
「しかも相手が上野だろ、マジで信じられないわ」
悪友たちが口々に言う。
上野というのは僕らが中3のときの学年主任だった教師なのだが、見た目さえなくてなんか頼りない男だった。そんな男が彼女と結婚だなんて。

「松下の両隣り、川瀬とジュリアも人妻だもんな」

「お客さん、どの子をご指名で?」
「相変わらずだな、千秋」

中学の時に腐れ縁だった女子が寄ってくる。女なのに三白眼で服もリボンやフリルなどの装飾は嫌っていて、大人びているせいか腹黒で手癖も悪いらしい。
スカートを短くしていて上野に注意されたが、結局やめようとしなかったし、人の幸せが嫌いだったりと変なところで女らしさも強い。
通学路にあった駄菓子屋でおごってもらうために、更衣室の様子に加え、松下の家の場所や彼女の入浴時間も教えてくれたし、あの三人が部活の時にこっそり撮ったであろう画像は買ったことがある。
さすがに松下のパンツかジュリアの水着を買わないかと持ち掛けてきたときには、値段が高いとか証拠がないといって拒んだ。

そういうことを男子に対してやっていながら女子とも仲良くやっていたのだからなんというか、世渡り上手な奴だと思う。
「今回はいったい何だ」
「3人の夫婦生活とか、知りたくない?」
別にいい、と思う気持ちもあるが、ちょっと知りたい気持ちもある。
川瀬の旦那は部活の先輩、ジュリアの旦那はバイト先で知り合った、という情報は聞いていた。

「紳士の皆様、誰かアタシのスポンサーになってくださらない?」
「出たな、整形モンスター」
「マジ、でっけぇな!」
「名前が愛なんだから、やっぱIカップでないと」
千秋と悪友がからかってる爆乳女は、あの頃は地味子だった。この内藤愛海が豊胸ならあっちのジュリアは天然だ。
「飲みなおさない?こんな下らない仲良しごっこよりリラックスできる店で。それと、野球部の子いたじゃん、捕まったってさ」
ひねくれ者にコンプレックス持ちに加えてゴリゴリのギャルが来たことで、こっちの空気がよどんできたように感じる。

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