他人のモノになった、あの娘 74
「由香里の方はまだ理性あるだろうから、ここからどうにかできないかな・・・」
「それならあたしにいい案があるよ」
すずが笑みを浮かべる。
何か考えがあるみたいだ。
そのすずに連れられて向かったのは、地元近くのあるアパート。
「ここにあたしのママが住んでいて・・・ママと由香里さんは同級生で親友同士だったんだ」
そんな話をするすず。
同級生の不幸になった女子達は殆ど親と絶縁になっていると聞く。
すずはどうなんだろう。
「ねぇ・・・この件で協力したらママと子供達も面倒見てくれる?・・・ママもあたしと一緒で男達の玩具にされて孕まされたんだ・・・」
そう言う事か・・・
由香里もすずの母親もまだ四十代前半と若い筈だ。
当時まだ三十代前半だった彼女が男の餌食になったとしても不思議じゃない。
「遠慮はいらんよ」
「ありがとう・・・あたし、その分沢山尽くすから!」
「いや、すずもお前の母親も幸せにしてやるぐらいの甲斐性はあるぞ」
それくらいの財力は十分あるし、何よりすずたち家族が幸せになれるならどこまでも手伝ってやりたい思いだ。
「大輔も思いやりのある男になったもんだな」
「僕はもともと思いやりのある男ですよ、千秋さんや」
少しニヤついた顔の千秋とそう言いながらアパートの階段を上がる。
2階の一番奥の部屋。
「まだ外は暗いけど、起きてる?」
「さっき連絡入れたから。ママも似たようなお仕事してるしね…」
まあ、それはある程度想定の範囲内だ。
すずと、すずのお母さんは関係が良好でいいことだと思った。
すずがドアを開ける。連絡を入れたからなのか、鍵が開いている。すずに続いて中に入る。
「ママ、ごめんねいきなり」
「構わないわ。久しぶりにメールが来たら会いたくなるもの」
「お姉ちゃん!」
「2人共っ!元気だったかい!」
そう言って2人の子供がすずに飛びつく。
抱きしめるすずも嬉しそうだった。
そんなすずに続き僕が部屋に入ると、すずによく似た綺麗な人が居た。
綺麗なだけでなく水商売独特の妖艶さを持つこの人がすずの母親だろう。
僕を見て艶やかに笑う。
「すずの新しいカレシかしら?」
「まあね、同級生だった大輔くんだよ」
と言っても覚えてないだろう。
多分会った記憶はほぼ無い。
そしてすずが何やら母親に耳打ち。
それを聞いた母親が僕を見て微笑む。
それはとても淫蕩な笑みだった。
千秋とすずが子供達を外に連れ出していく。
部屋に残ったのは、僕と彼女だけになった。
すずの母親・・・
奈美恵は四十代とは思えないぐらい綺麗だった。
しかもすずと変わらないぐらいの胸のボリュームと座る姿ですら分かるぐらい尻のボリュームも豊かだった。
その美熟女が淫蕩な笑みでこっちを見ている。
それだけでも股間が熱くなるぐらいだった。
「すずを買ってくれたのね、ホントにありがとうね」
「買った、ってわけじゃないんですけど…彼女は僕のもとで」
「よかった…君は坂東とは大違いね」
坂東とその一味たちは、クラスメートだけでなくその母親や姉妹も餌食にしてきた。そのせいで家族の絆を壊されたり、生活を滅茶苦茶にされてきた子ばかりなのだ。
「すずを幸せにしてくれてありがとう」
「ええ、でもすずだけじゃありません。お母さんも、娘さんたちもみんな、僕が」
僕の言葉にふふっと笑う奈美恵。
やっぱりそれも男の下半身を熱くするような淫蕩な笑みだった。
「私もすずもそこまで自分を不幸だったとは思ってないわ・・・多分、坂東達に犯された娘達も、そこまで不幸だとは思ってないかも」
立ち上がり僕に近づく奈美恵。
漂う色香が変に興奮させられる。
「むしろ、私やすずは幸せだったかもね・・・彼らにメスとしての幸せと悦びを教えて貰ったし・・・だから、捨てられた時の方が悲しかったわ」
僕に身を寄せてくる奈美恵。
柔らかな身体に纏う濃く深い色香にクラクラしてくる。
これは強烈だった。
「すずの元旦那・・・私とすずの身も心も蕩けさせてくれて・・・2人揃って孕ませて貰えて・・・幸せだったわ・・・」
僕を見る奈美恵が熱い吐息。
それがまた媚薬のように僕に染みて身体を熱くしていった。
「だから・・・あなたにメスの顔を見せてたすずを見て思ったわ・・・いいご主人様に飼われたんだと・・・」
「・・・奈美恵、も・・・飼われたい?」
僕の言葉に奈美恵が妖艶で蕩けるような笑顔になった。