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他人のモノになった、あの娘
官能リレー小説 - 若奥さん

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他人のモノになった、あの娘 8

「大輔くんもシャワー行ってくれば?・・・その間に私・・・」
「あ、うん・・・」

彼女の姿が見える前に電話を切った僕は、未来の身支度を見ながら自分も身支度する。
それは風呂に入る為では無い。

「大輔・・・くん?」
「未来・・・」

いつでも出れる用意ができた僕に未来が怪訝な顔をする。
僕は無言で彼女の腰を抱く。

「連れて帰る」
「駄目よっ?!」

驚く未来。
でも構わず彼女の腰を抱いたまま部屋から出る。

「そんな事をしたら大輔くんがっ!」
「どうなろうと未来が欲しい」

僕が本気であると悟った未来が慌てふためく。
でも構わずラブホ前でタクシーを捕まえて彼女を押し込んで僕も乗り込む。
抵抗は殆ど無かった。

僕は自分の家の方向を運転手に告げる。
住んでる所と地元は行き来が不便でなかなか帰省しなかったが、最近高速道路が開通して非常に行きやすくなっていた。
それでも高速使って1時間弱なのでタクシー代も馬鹿にならないが、この際どうでもいい。
他人が居るから何も言わないが、行き先を告げた時に未来が緊張した表情になっていた。

無言で未来の手をそっと握る。
少しびっくりした表情でこちらの顔色を窺ってくる。
無言のまま、僕は彼女に本気だと伝えて見せた。
すると、未来のほうも、そっと僕のほうに身体をしなだれかからせた。
そっと肩を抱く。

「仕方ないわね」
未来がそう言いたそうに笑った。

まるで普通の恋人同士のように手を握って身を寄せ合いながら1時間弱。
僕のマンションの前に着いた。
ここは中核市のターミナル駅から五分程と利便性が高い築浅物件・・・
着いた瞬間、未来が唖然とした顔をしていた。

「本当にここ?」
「そうだよ、ここの36階ね」

利便性とセキュリティで選んだこのマンション。
エントランスでコンシェルジュに会うが、社員教育がよく出来ていて何も詮索めいたものはない。
未来は何事か分からず戸惑ったままだったが。

「宮田から何も聞いてないのか?」

その問いにぶんぶんと首を横に振る。
金目当てで近付いてきたとしても構わなかったが、この感じだと本当に知らなかった気もする。
ただ千秋は知っていて仕組んだ気はした。

何を聞いたらいいか分からない表情のままの未来を連れて36階の僕の部屋の前に来る。
そして中に入ると今度は吐息が漏れた。

「こんな所に住んでるんだ・・・」
「未来の旦那も金持ってるんだろ?」
「実家がね・・・でもこんなに素敵じゃないわ」

未来の旦那、上野は実家が資産家で大きな屋敷なのは知っている。
ただ本人が四十代でバツ3な辺り本人や実家もお察しと言う所だろう。
だが、それでも4回結婚できる辺り資産的な旨味はあるんだろうと思う。
その上、千秋は今回有利な離婚調停が出来るネタを持ってるのかもしれない。
まあ、無くても慰謝料払う金ぐらいはある。

「私・・・一夜の思い出だけの積もりだったのに・・・」
「宮田も僕もそう思ってないってこった」

まだ呆然としている彼女を後ろから抱きしめた。
僕の今の仕事は投資家。
大学時代に少額の株にハマって、やればやる程金が貯まって余計にハマり・・・
気がつけばセレブの仲間入りするぐらい稼いでいた。
特にこの2年程は稼げ過ぎて寝食も忘れるぐらいだったが、その頃にもっと松下の事を思い出していたらと後悔がしてきた。

だから僕は言う。

「アイツの所にはもうやらない・・・未来は僕だけのモノだ」

そう告げると、未来は明らかな拒否をしないで、僕に身を委ねてくる。

「大輔くんが本気だったら、私も覚悟決めなきゃいけないかな」
「未来が拒否しても、もう手放さないからね」
「大輔くんなら…もうお断りなんてしないわ」

そんなやり取りの後、未来を自室に招く。
投資で儲かったお金でまずやったのは大学時代の友人たちと宴会したり、旅行に行ったり。
それで楽しんだら、次は女…
形の上だけでも童貞を捨てたくて、風俗通いしたりこの部屋にデリヘルを呼んだりもした。

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