他人のモノになった、あの娘 68
その笑顔は、あの頃のすずを思い出させると同時に、淫らなメスであることも改めて思わせるような、僕から見たら「実にいい」表情だった。
「大輔くんを、信じていいんだね」
「ああ、欲しかったらいつでも抱いてやる。ただし順番待ちかもしれないけどね」
「うん」
「すずはすずで、愛海のサポートをこれからも続けていってくれ。ご褒美は好きなだけ上げるから」
僕がそう言うと、すずは嬉しそうに抱きついてきたのだ。
それから数日後・・・
僕はオフィスで千秋と話していた。
「礼奈さんの長女とスーの長女はすぐに仲良しになったようね・・・瑠奈の長男も騒がしいけどいい子だしね」
すずの引っ越しも無事済んで、礼奈や瑠奈と同じマンションでの暮らしになっている。
子供達も転校とかで戸惑いも無いようだ。
そして会社の方はフロアの賃貸契約も終わり、工務店に頼んで設備工事に入る事になった。
これも一月程で出来ると聞いた。
「後は宮田弁護士事務所の開設かな?」
「残りの仕事も殆ど片付いたから、一月もあればいけると思う」
これでこちらの受け入れ態勢が整う訳だ。
受け入れた子達も順調に行ってる。
礼奈は現時点で秘書兼会計。
すずは愛海の撮影もしながら、ここで動画編集。
未来と瑠奈はすずを手伝ったり僕の相手したりしている。
「で・・・こっちは受け入れれるが、そっちの方はどう?」
「うん・・・ちょっとヤバめの子なんだけどいいか?」
何を今更の話だ。
愛海以外はみんなヤバい訳だから問題は無い。
「荒木美緒って覚えてる?」
「ん・・・あっ、図書委員の子か?!」
「ご名答・・・その子に接触できたんだけどね・・・」
かなり言いにくそうな千秋。
まあ、もうヤバいには慣れた。
「僕はいいぞ」
「そう言うと思ってたけど・・・まあ、驚かないでくれ」
そう言って電話を始めた千秋。
二、三言話すと少しため息混じりに電話を切った。
そのため息の意味は、暫くして僕も理解出来たのだ。
「・・・み・・・美緒だよな?」
千秋や未来の変化にも若干驚きはしたが、今回が一番の驚きだ。
「輔っちおひさー!」
「輔っちって・・・おい」
確かに中学時代の友達の中に輔さんとか輔べえとか呼ぶ奴いたけど、輔っちとは・・・
中学の図書室にいつもいた大人しい三つ編み眼鏡の少女が僕が知る荒木美緒だったが・・・
目の前に居るのは露出激しい服着たムチムチ爆乳の金髪黒ギャル。
エロいを通り越して卑猥だ。
しかも妊娠してデカい腹している。
ここまでの変貌ぶりはなかなかいない。
僕も最初は口をあんぐり開けているしかできなかった。
「同窓会、いたっけ?」
「ごめんごめん…あの時は不参加だったの」
確かに。あの同窓会ではここまでではないが愛海がかなり近い格好だった。
爆乳は愛海ほどではない、が、妊娠してることもあってかなりのサイズには違いない。
「もうすぐ生まれるとか、そんな感じ?」
「そうだね。そろそろ準備しなきゃいけないと思う」
「旦那いるの?」
「それがね…わかんないの。海でナンパされたときに4,5人相手しちゃったから誰かは特定できないし…」
父親が分からないと言いつつあっけらかんとしている。
そんな美緒に千秋が近づき、そのお腹を撫でながら言う。
「美緒はこれで7人目・・・父親は全部特定できない」
「うん、まあベビちゃん出来てもパコりたいし!」
かつての千秋も似たようなものだったと思うし、美緒が肉欲の虜になったのも奴らのせいだ。
ため息をつきたいのは分かるが、まあ仕方ない。
「男の家を渡り歩いて生活してるから、見つけたのは本当に偶然だったな」
「じゃあ、子供はどうしてんだ?」
「施設・・・まだ夜の仕事してる子の方がしっかり生活してるよ」
ヤバいって話はそこか・・・
ただ男を渡り歩いてるだけじゃ生活できないだろう。
僕は膝の上に美緒を乗せると嬉しそうに擦り寄ってきた。
「僕の所に居るといい、美緒・・・千秋、子供は探して引き取ってやろう」
「輔っち太っ腹ぁ!・・・そんな事より輔っちパコろうよぉ」
あくまでも肉欲優先。
まあ、この辺りは他の子と変わらない。
しかし子供7人とか、毎年妊娠してるような感じとは恐れ入る。