他人のモノになった、あの娘 31
知らなかった・・・
僕は偶然、彼女達を選んだみたいだ。
確かにあの時、顔は分からないけど雰囲気でジュリアと真央は選択した気がする。
「あの時、目標に向かって真っ直ぐな大輔くんに2人共惹かれて・・・エッチの時の優しさや気遣い、それに力強さに心奪われたんだって・・・それで、今の自分は何やってるんだろうって・・・」
そこから2人、夜の仕事と決別する事を決め・・・
昼の仕事を目指して、苦しみながら2人で支え合って夜の仕事から抜けた。
そして、ジュリアは昼のバイト先のやり手社長に過去を受け入れて貰えた上で結婚。
真央もその社長の取り引き先の社長の息子・・・
高校時代の部活の先輩だった男子と再会。
特に中退した真央を相当心配していた彼が、猛烈な求婚をして結ばれたらしい。
「だから2人共、きっかけをくれた大輔くんに感謝してたのよ」
「いや、僕こそ・・・2人に素晴らしい体験をさせて貰った訳だし」
そう言う大輔くんがいいのよと未来が笑う。
それがちょっとこそばゆい。
「はいっ」
未来が自分のスマホを操作して僕に一枚の写真を見せてくれる。
そこには、満面の笑顔で並んで佇む真央とジュリア。
双方の隣にはこれまた笑顔の女の子。
顔立ちがよく似ていることから互いの娘だとわかる。
「坂東に孕まされて捨てられて生まれた子だけど、無事母親似に成長して、とっても可愛いんだよ」
そして優しい母親の顔で微笑む2人の腕には、まだ幼い子が抱かれていた。
「幸せそうだね」
「でしょ!・・・本当に幸せだと思うわ」
未来がそう言いながら見せてくるもう一枚の写真。
笑顔でポーズを決めるかなりケバい化粧のいかにも水商売してます的な女子。
「これが夜の仕事してた時の2人ね」
「聞かないと分からなかったかもしれないなぁ・・・」
僕は2人を抱いたらしいのだが、確かギャルっぽい喋り方で気づかなかった。
もし仮面してなくても、これだと言われないと気づかなかったかもしれない。
未来のギャルメイクの方が面影がよく残ってるから分かりやすいけど、2人の場合ほぼ別人だ。
「別人ぽく見えるのは、この頃の2人が性格的にも変わってしまってたからと言うのもあると思うわ」
「そっか・・・辛い体験したからだろうね」
その辛さを乗り越えて、本当に自分を愛してくれる人と巡り会えた今は幸せそのものなのだろう。
この一枚の写真にそれを感じた。
「大輔くんがいい男になった、って2人が言ってたのは、その時を思い出してのことだね」
「改めてあの時のこと、話したくなるな」
「ふふっ、いずれね」
スマホをベッド脇に置いて、未来が僕の胸に飛び込んでくる。
そんな未来を僕は抱き止め、思ってる事を口に出す。
「未来は昔よりずっといい女になってるね」
「ふふ・・・そう言って貰えて嬉しいわ」
僕の竿を握りゆっくりしごきながら、未来が微笑む。
それだけで僕の肉棒がガチガチに硬くなっていった。
「坂東や高校時代の男に比べたら小さいチ◯ポだけど、満足できてる?」
「大きさじゃないのよ・・・そもそも私はどんなオチ◯ポでも満足できるし・・・どんなオチ◯ポでも満足できないわ」
やってる事は本能丸出しなのに、言ってる事は哲学的だ。
嘘をつかれるより遥かにいいが、どんなチ◯ポでも満足できるし、満足できないと言う言い回しは深い。
「兎に角、可愛がればいいのかな」
「ハードプレイや変態的な行為でもいいのよ・・・誰がやるかが重要なのだから」
そんな風に返す未来は、僕に促されてそのまま跨ってくる。
つまり、対面座位だ。
ズブリと肉棒を飲み込み、甘く熱い声を漏らす。
「んあぁぁぁ・・・いいぃぃっっ・・・」
うっとりと天を向く未来。
僕の首筋に腕を回してくる。