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他人のモノになった、あの娘
官能リレー小説 - 若奥さん

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他人のモノになった、あの娘 30

「妊娠した子は大槻さんとか数人が上野や坂東の取り巻きと結婚したりしたけど・・・殆どがシンママになって風俗に行ったりしてるわ」

中学生で妊娠して高校に行けずなら選択肢は少ないだろう。
彼女達はどんな思いで中学生活を送っていたのか想像できない。

「妊娠してなかった残りの子は大輔も知ってる隣町の高校に行ったわ・・・坂東と一緒にね」

勿論その高校は知っている。
地元から一番多くの生徒が行く高校だった。

「隣町まで坂東家の威光が通じないから、彼らは地元の子とばかり連んでいたそうよ・・・あの高校では少数派だったけどね」
「女の子達は一部は坂東の所に残ったけど、隣町なら彼を気にしなくてもよくなったからね・・・離れて行ったみたいよ」

でも残りの女の子達も幸せを掴めたのはごく一部だけだったらしい。
この写真のメンバーはほぼ同窓会に来てなかったなと、写真を見ていると気付いた。

「千秋ちゃんや愛海ちゃんが同級生達を救おうと色々してるみたいだけど・・・現状幸せと言える子はかなり少ないわ」

僕や友人たちの知らないところで彼女たちの悲しい運命と現在があり、それを救う為にあの2人が動いているのか…

「僕にできる事があったら何でも言ってよ」
「何から何まで頼ってしまってはアレだけど、よろしくね」

礼奈はまた遊びに来るね、と言って帰っていく。
未来と一緒に彼女を見送ると、自然とため息が出る。

そして、未来に煎れて貰ったコーヒーを飲みながら彼女に当時の話を聞いた。

未来や草野佑梨、笹島薫が別の学校に逃れて坂東がそれを許したのは、川瀬真央と高峰ジュリアの存在があったかららしい。
最初はレイプ同然で犯されていた彼女達も少しずつ温度差があって、真央とジュリアは坂東を好きになっていって奴の専属肉便器になっていき・・・
犯されながらも坂東を受け入れない未来や佑梨、薫はグループ全体の肉便器へとなっていったらしい。

「僕から見たら5人共仲良く見えたけど?」
「そうなっても仲は良かったわ、同志だもの・・・真央とジュリアはその時から私と千秋みたいな関係だったけどね」

そして真央とジュリアは隣町の高校に進学。
そこでも坂東の女だったみたいだ。

「高二の頃、2人は坂東の子を孕んで出産・・・坂東に捨てられた上に高校中退したって話よ」
「なんで?・・・アイツのお気に入りじゃなかったのか?」
「ガキ産んだ女はいらないってね・・・そうやって何人もの女捨ててきたから」

そういう考えは、とてもじゃないが理解できない。
当初はやり過ぎかなと思ったが、あの時玉潰しておいて正解だったのかもしれない。

「坂東に捨てられた子の中には、いまだに連絡のつかない子もいて千秋も困ってるの」
「マジか…」
「真央もジュリアも、捨てられた当初はショックで廃人寸前まで追い込まれたわ」
「そこを助けたのが、彼女たちの旦那ってこと?」

「それが、そうじゃないのよ」

意味ありげにニヤニヤした未来が、その続きを語っていく。

坂東に捨てられた2人は子供を抱えながら廃人寸前・・・
とは言え、中卒でまともに働ける場所も無く、当然のように夜の世界へ入った。
ボロアパートで2人で暮らし、客をそこに連れ込む事もあったと言う自堕落な生活をしていたが、転機となったのは四年前らしい。

「若手投資家主催の仮面パーティーって、大輔くん参加したでしょ?」
「あ、うん・・・参加した」

当時、駆け出しとは言え大学にレクサスで乗り込める程ぐらいは稼げてた僕。
大学の投資家仲間から誘われたのが仮面パーティーって奴だった。
女子の参加は有名芸能人もいたり風俗嬢やセクシー女優なんかもいるから全員が仮面着用。
男子は素顔だったが、女子は身分を明かさない、仮面は取らないルールで、ゲームをして気に入った女子を選んでエッチが出来ると言うパーティーだった。

「まさか・・・それって・・・」
「大輔くんが選んだのがジュリアと真央だった訳」

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