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他人のモノになった、あの娘
官能リレー小説 - 若奥さん

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他人のモノになった、あの娘 24

少し俯いてそう言う千秋の表情は、複雑な心境の混ざったように見えた。

「千秋は身も心も彼に捧げてたものねぇ・・・」

未来は『私もだけど』と言葉を繋げてそう言う。
さっき話は聞いたが、千秋を調教して堕としたその男が2回も孕ませた相手だ。
それだけに複雑な感情があるんだろう。

「正直、アイツの所で肉欲に溺れたままの生活でも良いと思った事もあったよ・・・2回目の妊娠するまでは・・・」
「千秋の妊娠すらも彼の遊びだったんだけどね」

未来の方が先に洗脳状態から脱したと聞いた。
千秋の方は脱するまでかなりかかったみたいだ。

「まあ、女に生まれた事を呪っていた中学時代から・・・女に生まれた悦びを教えてくれた事だけは感謝してるけどね」
「ふふ、千秋って高校時代にグッと綺麗になったものね」

千秋の話になると、未来は何時も嬉しそうにする。
そこには親友以上の感情があるようにも思えた。

「そんな千秋がうらやましく思えたと同時に、とても愛おしく見えてきて」
「それから、だな。最初はアイツが私たちがレズるのを眺めていたいって言ったのがきっかけだったが」

この2人だったら僕だって絡み合うのを見ていたい。
手を出す経緯とか洗脳とかが無かったら僕はその男と話が合うのではないかとすら思えた。

「妊娠したらすぐ堕ろせと言われて、ホントはそんなことはしたくなかったんだ。一瞬とはいえ愛してた男との間にできた子だし、命を潰すことなんて…でもアイツは言うことを聞いてくれない。2度目の堕胎の直後に目が覚めたんだ。何やってんだ私、って」

「そんな千秋の変化に気付いてから色々できたんだけどね」

ニコニコ顔の未来に千秋はジト目で返す。

「その色々が夜の街連れ出してウリさせる事なのか?!」
「でも吹っ切れたでしょ?」

膨れっ面の千秋だが、そこまで怒ってる風では無い。
むしろこれは未来と千秋でいつもやってるじゃれあいなのだろう。
こっちも見ていてふふっと笑みが漏れるぐらいやり取りが楽しい。

「まあ、お陰で勉強に打ち込む気になれたし、アイツから離れれた・・・代わりに立派なヨゴレになったけどな!」
「いーじゃない!・・・楽しかったでしょ?」

うんまぁと言いながらジト目で膨れっ面の千秋。
そんな表情が何度も可愛らしい。
僕の知ってる千秋はこんな可愛い女じゃなかったし、僕の知ってる未来はこんな小悪魔じゃなかった。
でも、そこがいいなんて思う自分がいた。

「まあ、僕のモノになる為に男達に抱かれてきたと思えばいいよ」
「ふふ、そうよね!・・・そんな大輔くんが大好きよ」
「何か違う気がするんだよなぁ・・・大輔の事は嫌いじゃないけど」

嫌いじゃないって言ってる割には、千秋のその視線、完全に蕩けてメス堕ちしかけているような気がするんだけどなぁ。

「ふふっ、千秋ったら素直じゃないんだからぁ」
「あぁもうっ、未来っ、そんなくっつかない…ぅぁあっ!!」
未来が千秋に抱き着くと同時にどこかを弄ったのか、甘い声を上げる。
この2人の百合ならいくらでも見ていられる。

風呂から上がってスッキリすると、寝室でも3人でイチャつき、一晩を過ごすのだった。

そして次の日・・・

「でね、上野ったら・・・私の事全く覚えて無かった上にどハマりしてたのよ」
「ふふふ・・・あの人、割と昔の事覚えてないから」

僕の家のリビングでお茶しながら楽しく未来と話しているのは綺麗なお姉さんと言った感じの美女。
この美女がかつての石田礼奈先生だとは、確かに上野じゃなくても気付かないかもしれない。

すっかり垢抜けて優しく綺麗なお姉さんと言った雰囲気。
もう三十代の筈だが、女としての魅力はかつてとは比べ物にならないレベルだ。

当時の石田先生はお堅く真面目な先生と言った感じ。
冗談も通じなさそうで、笑い顔も見た記憶が無い。
むしろ僕らと同級生だった弟君の方が笑顔のいい奴だった。
その弟君が大怪我をして入院するバタバタがあった辺りで石田先生も見かけなくなった気がする。
しかも3年生の秋と言う受験に向けてバタバタしてる時期だったので、余裕が無くて自分の中でも有耶無耶になった事柄だった。

「水上くんが坂東のタマを潰したんだって?・・・ふふ、傑作だわ」

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