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他人のモノになった、あの娘
官能リレー小説 - 若奥さん

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他人のモノになった、あの娘 184

ある日、美緒と佳織の母娘を可愛がってイカせまくって満足して部屋を出ると、廊下で礼奈と話をしていた女の子がこちらに向かって駆けてくる。

「久しぶりだね。この前の改修の件?」
「うん」

四条美咲。
この一大施設?の工事を一手に引き受けてくれた四条建設の社長の娘であり、僕とは大学の同級生でもあった。

「水上くんのお城だね、ここは」
「いろいろ無茶も言って、それに応えてくれるから感謝してるよ」
「感謝してるのは私の方……あの時水上くんたちが助けてくれなかったら私、坂東に売り飛ばされてたわ」

地元の少し離れた彼女が坂東と・・・
聞いてみると意外な話だった。

それは10年ほど前・・・
つまり僕達が中学生の頃。
四条建設は倒産の危機にあって、坂東建設の下請けをした時期があった。
その時の条件が、美咲が坂東の許嫁になる事だったらしい。

その後、四条建設は持ち直すものの、僕が大学時代に坂東建設と決別したあおりで再び経営が傾き、それを僕達投資サークルで立て直した訳だ。
ただ、10年前の倒産寸前の話や坂東との絡みは初めて聞いた。
社長や社員達の坂東建設嫌いは相当酷かったから何かあったとは思っていたが・・・

「もしかして許嫁になった事で坂東に?・・・」
「そう・・・あの頃は地獄だったわ」

思い出すように語る美咲。
確かに坂東の性格なら手を出さない筈は無い。

「私、高校はアイツと一緒で・・・正妻扱いされていたんだけどね」

正妻扱いと言う名の肉便器扱いだったのは想像に難くない。
立て直した時の親父さんの号泣を思い出すと、多分何をされてるか知ってたんだろう。

「だから水上くんに助けられた時は、地獄から救われたと思ったの」
「まあ、僕の方はいい経験させて貰えたし・・・正直儲けさせて貰ったしね」

その当時の四条建設は非効率極まりない土建屋に過ぎなかったが、同じく何社か倒産しかけの建設会社と合併して中小ゼネコンとして生まれ変わった。
美咲の親父さんは経営の才能無いし、他の会社の社長達も似たり寄ったりだったが、そこの息子達が優秀で合併のメリットを理解してくれたから色々整理して資金だけ集めたら、後は順調に行った訳だ。

「それで今日来たのは、坂東建設を吸収合併できた報告よ」
「そっか、とうとうやったね」

千秋達も絡んだ復讐の最終章。
坂東はもう何も残らず全てを失った訳だ。

「それともう1つ・・・私とアイツの結婚の報告」
「ん?」

一体何故と疑問の僕に、楽しそうに微笑む美咲。

「アイツの資産を全て吸い取る為よ・・・だからアイツは誰の迷惑もかけないようにウチで飼い殺しよ」
「それは理解するが結婚って?」

結婚だけで資産を奪うまてはいけない筈だ。
美緒は更に笑う。

「それで水上くんにパパと私からお願いがあるの」
「一体何だい?」
「水上くんの赤ちゃんが欲しいの・・・その子供の親は書類上はアイツになる訳・・・それが復讐よ」

理解した。
もう玉が無い奴は孕ます事が出来ない。
だが、生まれた子供は書類上は奴の子になる。
裁判でもすれば覆せるだろうが、飼い殺しにしてそれすらやらせない気なのだろう。

「私には、歳の離れた妹が2人も居るの・・・それでパパとママと私の無念を察して欲しいの」
「そう言う事か・・・」

親父さんはその時に娘だけでなく妻までもが奴に弄ばれたのだろう。
あの憎しみと涙は多少ドン引きだったが、理由が分かれば理解はできた。

「分かった・・・奴に調教済みならここに居る子の同志だ・・・感激するよ」
「ありがとう・・・水上くん」

正直、坂東は嫌いだが奴の調教テクは信用してる。
きっと美咲もいいメスに仕上がっているのだろう。

礼奈に外出すると告げて、美咲の運転する車に乗る。
美咲が一緒にいる事に礼奈は特に気にする様子はなく、

「夕食の時間まではまだまだ余裕があるのでごゆっくりどうぞ」
なんて笑顔で送り出された。

「宮田センセイと石田さんには以前から話をしておいたの」
「ああ、だからあんなすんなりと…」

「同じ苦労を味わった者同士、同じ幸せを共有しましょう、って。みんな、いい人だよね」

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