PiPi's World 投稿小説

他人のモノになった、あの娘
官能リレー小説 - 若奥さん

の最初へ
 135
 137
の最後へ

他人のモノになった、あの娘 137

そんなツンとした感じが更に反感を買ってしまう所がある。
歩が以前に遥は男子から人気あるけど、女子からはそうでもないって言ってた。
それはこう言う所もあるからなんだろう。

僕は愛海と並んで座り、向かい側に千秋と遥。
愛海は着衣、僕は風呂上がりでガウンだが、千秋と遥は全裸だ。

「千秋、あんまり虐めるなよ」

千秋の表情を見ていると何かやりそうな顔だったから釘を刺しておく。
何せ萌と歩の姉妹にもやられたぐらいだから千秋がやらない訳も無い。

「ソンナコトヤルワケナイジャナイー」
「ちーちゃん、駄目よ」

白々しい千秋に今度は愛海が釘を刺す。
僕と愛海に言われて、ちぇっと言いながら千秋が食べ始めた。

僕も食べながら、たまに愛海の膨らんできたお腹を撫でる。
愛海は他には無いNカップの爆乳あれど、エロさやセックステクは皆無で具合も締まりあれど良い訳ではない。
だけど、一緒にいるだけで安らぎを得れると言う誰にもないものがあった。
そんな子が僕の子を孕んでいるのがとてつもなく幸せだった。
それと、千秋と遥も妊婦なので、妊婦に囲まれているのに幸せを感じていた。

3人だけでなく、別々に暮らしている子たちにも妊娠している人が多く、オフィスで行きかう姿を見ていると幸せを実感できる。
だからこそ遥の気持ちを何とかしたいところだが、今のところは彼女にそう言うところは見られない。
これからの一番の課題になりそうだった。

「ごちそうさま」

愛海の手料理は今夜も凄く美味しかった。それも幸せと思えることだ。

夕食後、後片付けする愛海と千秋を見守りながら、僕は一人自室に籠る。
いつもだったら誰かを連れ込み愛し合うところなのだが、今夜は違う楽しみが待っていた。

デスクに置いたノートパソコンを開き、オンライン通話の準備を始める。


モニターに真っ白な壁の部屋が映る。
少しして、一人の女の子がちょこんと座ってはにかんだ笑みを見せる。

「ズドラーストヴィチェ、薫」
「ふふ、ロシア生活は長いけど、日本語は忘れてないよ、大輔くん」
「冗談だよ。久しぶりだな」
「ホントだね。会いたかった」

笹島薫。
当時の五本の指の美少女のひとりは、可憐な美人のままである。

「調子はどう?」
「成績がいいかは別として、凄く充実してるよ」
「そっちは毎年のように才能ある若い子が出てきて大変だと思うけど」
「その通り。でも、ライバルっていうよりみんな仲間って思う気持ちのほうが強いかな。みんな可愛いしね」

薫はこうも言う。

「私が坂東くんたちの玩具にされてた年齢の頃に、彼女たちは一流アスリートになるための英才教育を受けてる。そこが一番違うことだよね」

そんな風に言う薫を見ながら、彼女がコーチと肉体関係があると言う話を思い出した。

「そんな子達と、日本で伸び盛りの子を見ているとね・・・私も限界を感じてきちゃってね・・・」
「おいおい、前の大会でも優勝したじゃないか!」

前回の大会では大接戦の上で薫が優勝していた。
しかも初日5位からの逆転優勝で、みんなで見ていて大騒ぎしていたぐらいだ。

「あれね・・・限界が見えた戦いだったわ・・・それに、コーチとの契約も今年一杯で終わりなの」

肉体関係のあるコーチとの契約終了・・・
そのコーチは確か薫の今の地位を築いた張本人とも言える存在の筈だ。
内容がちょっとヤバい雰囲気があった。

「次の日本での大会で・・・私、引退するつもりよ」
「・・・マジかよ」

それがコーチに関わる話な気もするが、彼女が言葉を選んでいたりするから言えないのだろう。
もしかしたらコーチか何かが彼女の発言をチェックしてるのかもしれない。

「引退後は?」
「日本に住むつもりよ」

ロシアから出れなくなるとかじゃなくて安心する。
コーチのバックにロシアの恐い人はいないか、薫を解放しても大丈夫かのどちらかなのだろう。

そんな会話の途中に、千秋が部屋にやってきて僕の背後から抱き着いてきた。

「よぉ薫」
「ちーちゃん大胆ー。そんなキャラだったっけ?」
「ふふ、薫がロシアにいる間にこの大輔さまはとんでもない男になったんだぜ」
「はは、なんとなくわかるよ」

昔の薫だったらえぇえーと驚くか、恥ずかしがって顔を手で覆うかだったが、画面の向こうではつられて笑う姿があった。


ちょっと話を戻す。

「日本に戻るって、大丈夫なのか?コーチとの…」
「私は彼の数いるセフレの中の一人。すごく満たされて、それが競技でもいい結果が出る原動力になったけどね…彼の本命はイヴァンカ、それはみんなも認めてるし私もそう」
「確か…今の世界女王だったな」

SNSでこの小説を紹介

若奥さんの他のリレー小説

こちらから小説を探す