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他人のモノになった、あの娘
官能リレー小説 - 若奥さん

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他人のモノになった、あの娘 120

確定では無かろうがそう言い微笑む未来。
僕の横には千秋が居るが、彼女の腹も少し膨らんでいる。
僕の子を妊娠してるのだ。

「そうだな・・・それでいいよな『水上千秋』さん」
「・・・何かそう言われると恥ずかしいな」

水上千秋・・・
つまり僕と千秋は結婚した。
そしてすぐに離婚したが、千秋は水上姓のままでいられる。
それを狙っての結婚と離婚である。

「ふふ・・・『水上愛海』さんも妊娠中だものね」
「はぁ・・・夢みたい」

愛海の左手薬指に光る指輪。
僕の妻たる証。
僕は愛海と『再婚』した訳だ。
一応彼女を正妻扱いと言う事にした方がみんな納得すると言うのがあっての事だ。
他人の子を孕んだ未来は、坂東の肉便器女子達と同列扱いと言う事で籍は入れない事になったが、本人がホッとしていたからこれでいいんだろう。

他にもすず、奈美恵、瑠奈、礼奈、由香里、萌、歩の妊娠が発覚。
これに遥も加えて妊婦が随分増えた。
ただ、遥、奈美恵、すずは前の男の種で僕の子では無いが細かい事はどうでも良い。

改装したオフィスには生まれてくる彼女たちの子供の世話をするスペースも追加して作った。
託児所というか、保育所というか…
こうすれば母親たち同士でコミュニケーションもとれるし、子供たち同士で仲良くもなれるはずだからだ。

とにかく、家族というか、守るべき人が増えるのは嬉しい。
今までが不幸だった子たちを幸せにできたらもっと嬉しい。
そうすることが今の僕の使命だ。



オフィスの改装が完了するのを間近に控えたある日のこと。

「大輔くん、お客さんだよ」
「ありがとう……例の件だな」
「ついに来たかな」
「ああ」

華も僕のもとで働く姿が様になってきた。

そして、オフィスにやってきたのは―

「………久しぶりだね」
「ああ、こっちはずっと待ってたともいえるが」

大槻絵梨香。
未来の元夫である上野の形式上の正妻だった同級生。

上野は僕らの母校の教頭まで出世したものの、その直後に女子中高生数人に対する買春容疑で逮捕されているのだが。

それが丁度5年前で、その時に絵梨香が離婚。
その時は不起訴処分に終わり、手を出した子と結婚するものの2年足らずで離婚・・・
そして、1年半前に未来が上野と結婚した訳だ。
絵梨香の前の結婚も生徒に手を出していたし、結婚しても生徒に手を出すのは止めなかったらしい。
その後、教頭は辞めたものの、別の学校で教師になってる等、教育現場の甘さにうんざりするような話だった。

「上野もどうにかしないとな」
「そうよね、犠牲者増えるもの」

千秋や萌は上野に制裁する為に色々考えているようだが、どちらも妊婦なんで無理させたくない。

「しかし、そんなに上野のアレっていいのか?」
「病みつきになるね・・・ミクちゃんだって、中学の時にアレ味わってるから馬鹿な結婚できたんだと思うよ」

嘆息しながら絵梨香が言う。
顔も良い訳では無いし性格最悪だけど、アレだけで女の子を虜に出来るのは凄いとしか言いようが無い。

しかし、絵梨香も綺麗になったものだ。
綺麗だけでなく、家庭的でいいママの雰囲気がある。

「絵梨香も綺麗になったなぁ」
「ふふ、褒めても何も出ないからね?」

最初に上野との子を孕んだ絵梨香。
その後にもう2人産んで、今は3人の子の母親である。
「今は幸せなのか?」
「うーん、毎日大変だけど、子供達はみんな可愛いから…まあまあってトコじゃないかな」
「できたら先輩ママとしていろいろ教えてやってほしい。みんなに」

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