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他人のモノになった、あの娘
官能リレー小説 - 若奥さん

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他人のモノになった、あの娘 117

反応もいいし、具合もいいから歩とのセックスは本当にやりやすい。
それに歩自身もセックスが好きで楽しんでるのが分かるからこちらも楽しくなる。
今の所僕には無いが、セックスが義務化したら確かに辛くなるかもしれない。
そうなった一部の男がこう言う子をセフレにするんだろうと言う事は理解してきた。
僕らの投資グループ内でも結婚とか考えず女囲ってる奴も多いけど、自分がそうなってみてから成る程と思う所も多かった。

「ああっ、もうっ、イクッ!イクッ!イクのぉぉっっ!!」

歩が迎える限界。
僕もいい具合に高まっている。

歩は賢い所もあって、何も考えずに腰を振ってる訳で無く、僕が逹するタイミングまで我慢しようとしている節がある。
イキかけて、ちょっと声が抑え目になったからどうしたんだと思ったが、これができるとは中々いいセックスの才能を持ってる気がした。

なので、歩の達するのと僕の達するのを合わせる。
歩の膣のギュギュッと収縮するのに合わせて欲望を解放した。

「んっんぁあああっ……輔にぃのせーしが、アユの中にいっぱい、届いてるよぉ…」
「歩が大好きだから、一滴残らず中に出してやるよ」
「嬉しい……輔にぃの子供、いつかアユ、欲しいなぁ…」
「僕もだ」

ヒクヒク痙攣する歩を抱きしめながら最後の一滴まで出し切った。

そんな風に歩と楽しんで、僕は帰宅する。
遥の事は時間をかけていくしかないだろう。


そんな中、由香里が華を伴ってオフィスに来た。
離婚届を提出し、退職届も受理されたと由香里に聞いていたが、華はどこか吹っ切れた表情をしていた。
顔色も良く痩けた頬も随分ふっくらしていた。
ただまだ華奢に見える身体は回復しきっていないように見える。

「母と子供がお世話になったお礼を・・・」
「気にするなよ」

微笑む顔はかなり落ち着いている。
倒れて入院し、話せるぐらいになった頃は荒れていた時期もあったみたいだが、今はそんな素振りは無い。

「どうして、こうなったのかしら・・・」

華が呟く。
男に免疫が無いからホスト崩れに引っかかったのだろうけど、今更それを言った所でどうもしようがない。

「今は自分の事だけ考えればいい」
「・・・ありがとう」

なるべくホスト崩れの悪口は避ける。
人間の気持ちなんて直ぐには変わらないし、奴への気持ちが残っているから荒れたんだろう。

「困ったことがあったら何でも言ってくれ。できる限りのことはするよ」
「ありがと」

華は優しい笑みで礼を言ってくれる。
あの頃もあんまり表情の変化のない子だったので、こういう顔をするのは少し意外な気がした。

「ママが大輔くんを頼れっていうから。そうさせてもらうね」
「ああ」
「瑠奈とか、スーとかからはよく話聞くけど、なんか変わったよね、大輔くんって」
「そうかな?」

「中学生の頃は、どこかふわっとして掴み所が無いと言うか・・・浮世離れしてたと言うか・・・」

ああ、そう言うイメージだったんだ。
確かによく分からない奴みたいに坂東からも思われていたのが、ターゲットにならなかった理由とか聞いた気もする。

「今はどっしりと地に足がついてる感じがするわ」
「それは扶養家族が増えた気がするからかな」

僕がそう返すと華が微笑む。
まだ完全に回復してない感はあるけど、笑顔は思ったより自然になっていた。

「一緒に家族を養ってくれる人を募集中だ」
「なら今回助けて貰った分は返すわ・・・私に何ができるか分からないけど」

前向きと言うか、過去を振り切ろうと思ってる感がある。
気持ちはホスト崩れに残りながらも、前に進まなきゃいけないのは理解してるんだろう。

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