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他人のモノになった、あの娘
官能リレー小説 - 若奥さん

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他人のモノになった、あの娘 12

アイツさえいなかったらなぁ、という思いはある。
未来はじめ奴に人生を狂わされた女の子たちの現状を心配しつつ、今がそれなりに幸せならいいのかな、と未来の顔を見ながら思った。
同時に坂東の子分にならなかった自分はまだ幸せなんだな、とも。

「今日、どうする?」
「僕は未来を抱いていらっるなら何でも…ほかにしたいこととかある?」

「嘘、なんだか難しい顔してる。全然ムラムラしてない」
「ああ、実は悩んでいる。不倫をダシにお前を離婚させたらと思う一方で、石田先生と接触してみたい」
「してみたいってところに凄い煩悩が出てる」

上野が僕が学生時代には無意味に居丈高だったことを今思い出してもムカつく上に、坂東の我が物顔を一切咎めなかったのも道義的に許せない。
今の僕の財力と人脈なら、千秋と手を組んで上野を破滅させることもできなくはない。狡さでは千秋が一番だ。時には凶行に及ぶ度胸もあるし、後でそれを取り繕う法律知識もある。
同じ教師でも石田先生は不幸な一方で、風俗経験者ならではのテクと客を立てる立ち振る舞いはぜひとも経験してみたいレアキャラだ。
だが、僕を可愛く睨みながら肉棒をギュッと掴む未来に対して、余り他の女に気を取られては意味が無い。
優先順位はあくまで未来だ。

「ごめんな・・・色々と情報が多すぎて混乱してるから気が散ってしまったんだ」
「ふーん・・・そう言う事にしてあげる」

彼女は浮気には寛大かもしれないが、それに甘えて失ったら元も子もない。
それに彼女は寛大でも、彼女の側にいる千秋が許さない事もある。
今回の件でその千秋と組んでいるであろう石田先生と事に及ぶとかしたら、彼女達に僕が逆襲されかねない。
と言う事で自重だ。

「とりあえず朝ごはんでもしない?・・・材料あるかな?」
「パンや卵やベーコンとかはあるかな」
「ならそれで作っちゃうわ」

そう言って裸のままキッチンに向かう未来。
僕もガウンを羽織ってついていく。

「エプロン借りるね」

そう言った未来がシンプルな紺のエプロンをかける。
つまり裸エプロンだ。

料理は積極的にするほうだ。
株やFXのパソコンの画面と睨めっこして疲れて、気分転換にするのが楽しい。
それ以外だと料理が得意だという嬢に作ってもらったことがある。
得意と言うだけあって美味しかった記憶がある。

キッチンで料理に取り掛かる未来の姿は恰好さえなければ初々しい新妻みたいなもの。
嬢のときは手は出さなかったけど、今の未来には少々疼いてしまう。

「裸エプロンも何度もやったんだろ?」
「うん、大嫌いなプレイだけどね」

大嫌いと聞いて意外な感じがした。
僕もセックスしてた時の未来は、セックスに悦びを感じている様子だったからだ。

「大嫌い・・・ごめんな、やらせてしまって」
「違うの・・・好きでもない男にやるのが大嫌いなの・・・凄く汚された感があるから」

ああ、なるほど。
そこは彼女なりの線引きと言う事か。

「今ね・・・大輔くんの為にね・・・裸エプロンでお料理してると思ったら・・・さっきから・・・マ◯汁が止まらなくなってぇ・・・」

熱い吐息を吐きながら頬を赤く染めてモジモジする未来。
エッチで可愛くて綺麗でドキドキしてしまう。
そんな未来を後ろから抱きしめると、彼女から悦びの声が漏れる。

「愛してるよ、未来」
「ああ・・・大輔くん・・・好きぃ・・・」

ポロポロと涙を溢れさせた未来。

「幸せ過ぎて・・・怖い・・・」
「もっと幸せにしてあげるさ」

石田先生に心が少し動いた事をかなり反省。
こんな愛おしい子に対して失礼過ぎた。

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