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他人のモノになった、あの娘
官能リレー小説 - 若奥さん

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他人のモノになった、あの娘 11

未来が妙に冷静なのは、それだけそう言う場数を踏んできたからなんだろう。
そして千秋が側に至って事は、その後の処理も僕がいなくてもできたのかもしれない。
そうであるなら、あそこに出くわしたのはラッキーと言うか運命だったのかもしれない。

「アイツ・・・一年前に、よりにもよって私に求婚したのよ」
「マジか?!」
「マジも、大マジよ・・・真央とかジュリアとか親の権力傘に来てレイプしてきた女の子達が相次いでいい相手と結婚して行ったからね・・・親が落ちぶれて相手してくれる女の子いなくなったから焦ってたんじゃないかな?」

そんな事が地元であったとは知らなかった。
坂東の親父は土建屋の社長で地元の有力者とは知っていたが、力が弱まっていたと言うのは知らなかった。
と言うか、地元を離れてからは余り地元の動きに興味を持たなかったと言うのもある。

「じゃあ、上野との結婚は?」
「アイツへの当て付けもあるかな・・・でも一番はこんな私でも幸せになれるかもしれない可能性に賭けたの・・・千秋からは止められたけどね」

上野は別に悪い教師ではなかったのだが、反面いい教師でもなかったように思う。それゆえどことなく影が薄く、記憶にも残らない男だった。

「結果は、千秋の言うとおりだったわね」
「まあ、想像はできる」
「ベターであったかもしれないけど、ベストじゃなかった」

「それよりも川瀬やジュリアもアイツのお手付きだったことがショックだよ」
「当時のクラスの女子はほとんどアイツの肉便器にされたわ…賢い千秋みたいな子とか、地味すぎて影の薄かった愛海とかは難を逃れたけど…愛海があんなふうになってアイツら相当衝撃受けたみたいね」

「愛海は変わり過ぎだろって思ったな」
「まあ、彼女、高校同じだったけど・・・高校デビューで垢抜けたタイプね」

そんな話を楽しそうにする未来。
彼女の高校時代は余り良いものではなかったみたいだが、愛海にとっては変われるいいきっかけだったんだろう。

「そう考えると、坂東に少し悪い事したかな」
「私はザマアミロとしか思わないから・・・性格悪くなっちゃったのかな」

そう乾いた笑いを見せる未来。
昔はロリ巨乳で可愛かった未来だが、背も伸びた今はすっかり大人びて綺麗と言った方がいいタイプになっていた。
性格も悪いと言うより大人になったから、可愛さより綺麗と感じるようになったんだと思う。

「千秋の方も坂東に恨みがあるような気もしたけどな」
「あるんじゃないかな?・・・あの当時のクラスでアイツを嫌いじゃない女子っていなかったし・・・アイツは好かれてると思ってたみたいだけど」

更に坂東が可哀想に思えてきた。
だが、完全に自業自得だ。

かつては地元の権力者の息子で、甘い蜜を吸いたい一心で子分になった奴も数多くいた。
僕や、同窓会で一緒だった悪友たちは坂東のことは嫌ってはいなかったがある程度距離を置いていた者同士。
千秋はそのころから僕らにある意味で有益な情報をくれたり、物々交換?みたいな感じでいい関係を築いていた。

「千秋に未来のパンツいらない?って聞かれたときにはさすがに断ったよ」
「私はもらってくれたら嬉しかったんだけどな…坂東と仲良くしてない大輔くんなら、もっとサービスしてもいい、って千秋には言ってた」
「マジかい」

その時、ベッド脇に置かれた未来のスマホがウィーンと唸った。

「誰から?」
「礼奈さん。大輔くんなら、石田先生、って言えばいいかな…お店でも一緒なの」

石田礼奈先生。
当時新人教師で、僕らの授業も受け持っていた可愛い先生。やはり坂東に喰われたのか、その後の人生が未来同様に狂ってしまったらしい。

石田先生は坂東に多くの女子食い物にされた事を知った為に、連中に輪姦され・・・
それをネタに婚約者とは破談し、両親からは絶縁。
学校にも居場所が無くなり、慰謝料を背負って風俗に堕ちざるを得なかったみたいだ。
確かに新任なのにいきなり居なくなってびっくりした覚えがあった。

「成る程ねぇ・・・」

そう言った未来がスマホを見せてくる。
抱き合い自撮りする全裸の男女。
男の方はあの上野・・・
女の方は、化粧は少し濃いが石田先生の面影があった。

「不倫の証拠か」
「そう言う事ね・・・あの人、ああ見えても女たらしだから」

そこまで驚いてない所を見ると、有り得る話と思っていたんだろう。

「お義母様は、礼奈さんの方が気に入りそうなのよね・・・玲奈さんにその気があるのか知らないけど」

むしろ楽しそうにしている未来。
多分これを仕組んだのは千秋だろうなと思いながらも、多くの人が坂東一家に人生を狂わせられていた事に暗鬱とした気分になる。

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