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彼女と僕の甘々の日々
官能リレー小説 - 若奥さん

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彼女と僕の甘々の日々 4

穂ちゃんが頬を染める。
反応はどこか恋愛慣れしてない。

「これだけ支えてくれる友達に恵まれたんだから間違えてないさ」
「そう・・・だったらいいのですけどね・・・」

父親に貶められて生きていたせいか、兎に角自分に自信が持てていないようだ。
恋愛慣れしてないのも、自分なんかがと言う自己否定から入ってるからかもしれない。

「優さんなら・・・全てを捧げてしまいたい・・・」

心は開いてくれたのだろうけど、これは少し違う。

「そうやって前の彼氏にも言って、セフレ扱いだったんだろ?」
「優さんならセフレでもいいです」

前の彼氏にも便利な女扱いだったのがこのやり取りでも分かる。
そりゃあこれだけ便利ならデートとかせずヤリまくるだろう。

「・・・前の彼氏がデート行きたがらなかったのもさ、セフレでいいって態度だったからじゃないかな?」
「あ・・・そうかもしれません・・・彼は私を家に呼んでずっとエッチばかりでしたから・・・」

そうなるよな・・・
これだけのけしからんボディだもの。


穂ちゃんを一目見て、その可愛さにも惹かれたけど視線が行くのはどうしても幼さの残る顔立ちなのに、それに反するかのような豊かなバスト、むっちりしたお尻、細くくびれたウエスト。
申し訳ないことに股間がすでに熱を持っている。さっき昼飯食ってたその最中からだ、きっと。

「彼の家に行って、何度も何度もエッチして、それは、すごく気持ちよかったけど、何か……物足りなさを感じました。たぶん、それが、彼からの愛なんでしょうか」
「うん、そう思う」

その彼にないモノを、僕は穂ちゃんに与えられるだろうか。

「穂ちゃん、こっち向いてくれる?」
「はい………」

穂ちゃんが僕に向かい合った瞬間、優しく唇を重ねた。

軽いタッチのキス。
少し戸惑った穂ちゃんだったが、唇を離すとにっこり微笑んでくる。

「うれしいです・・・身体を求められると愛されてる気がします・・・」

ゆっくり抱きついてくる穂ちゃんの顔は、その幼さの残る顔立ちとは対象的にゾクッとするような大人の欲情に染まっていた。
多分、身体を求められる事しか愛情を知らないのだろうけど、それが何とも危うい魅惑を放ってしまっている。
これだと体目当ての男を引き寄せるだろうし、逆にそれ以外は集まらない危うさだ。

「でもね・・・身体だけの関係だと物足りなさを感じてただろ?」
「はい・・・でも気持ち良いと幸せな気分になれます・・・」

彼女の友人達が心配してあれこれする筈だ。
このままだと風俗やAVに堕ちかねない。

「エッチも大切だけど、それ以外に大切な事も沢山あるさ・・・こうやってデートするのとかもね」
「それは・・・分かる気がします」

穂ちゃんは笑顔を崩すことはないけど、ちょっと視線を外してどこか寂しそうな表情を浮かべた。

胸騒ぎがした。
元妻も時々こんな顔をしていたのを思い出した。
あれは僕に対して物足りない部分があったというサインだったのかもしれないと。

「穂ちゃん、もうちょっと、海を楽しまない?なんならもう一個、アイス奢るよ」
「ふふっ……そうですねっ!」
手を繋ぐ。穂ちゃんが指を絡めてきた。
太陽が砂浜を照らしてくれていた間は穂ちゃんと一緒に童心に帰ったように海で遊んだ。


やがて日が暮れて、ホテルに戻ることになる。
穂ちゃんの心からの笑顔を見ることができた。
しかし、まだまだ、これだけでは終わらない。

ホテルに戻り部屋に向かう。
大貴からの提案でそれぞれ個室で部屋を取っていた。

「穂ちゃんの部屋はどの辺りだい?」
「702号室です!」

元気よく答える穂ちゃんの言葉に、僕はやられたと額に手を当てた。
702号室・・・
つまりそこは僕の部屋でもある。
ダブルベットなのがかなり怪しいとは思ったが、最初から大貴はそうするつもりで個室を提案したようだった。

「お邪魔ですか?」
「いや・・・悪友共にしてやられた気分なだけさ」

大貴は兎も角、よくもまぁ彼女たちがこの話に乗ったと思う。
それだけ大貴が信用されてるんだろうけど、僕や弘也も信頼に足ると思われているのかもしれない。
それだけに穂ちゃんとの関係もしっかりしないと友人まで失う羽目になりかねない。
離婚騒動でそう言う人間関係を経験しただけに、暴走しない自信はあるが・・・
穂ちゃんと言う美少女を前にして理性を保つのは少々苦しくもあった。

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