PiPi's World 投稿小説

カワイイあの子に痴漢
官能リレー小説 - ロリ

の最初へ
 44
 46
の最後へ

カワイイあの子に痴漢 46

手早く掃除を終わらせてゴミ箱や幟を設置すると逃げるように戻ってきた。
実際に逃げてきたのだろう。
バイトがばれる恐怖より痴態を晒すかもしれないという恐怖から。

「お願い、もう許してよ…」

外から見えづらい位置で優子は涙をこぼしながら懇願してきた。

「なに言ってるんですか先輩。まだバイトは始まったばっかりですよ?生地のタネは終わりましたのでフルーツ刻みますね」

俺は優子に背を向けて具の準備に入ると後ろからシャツをつまんで引っ張られた。

「どうしたら…許してくれるの?学校から許してもらっても働けないよぉ〜」

ついに優子は顔をクシャクシャにして泣きじゃくった。

俺は思ったより早くことが運んで笑みを殺すのに苦労した。

俺は優子をカウンターに着かせて自分はクレープ作りに専念する。

ブログなどに釣られた下心丸出しな男達が列を連ねると優子は泣き顔を何とか笑わせて接客に勤めた。

売れ行きは良好。俺はせっせとクレープを焼いてフルーツを刻み、優子は悲しみも忘れて客を捌いた。

そんな優子の笑顔が凍った。

歩美と遥が遊びに来たのだ。

「遊びに来たよ!」

「お兄ちゃん、本当に働いてる〜!」

「歩美ちゃん、遥ちゃん。いらっしゃ〜い!約束どおりご馳走するよ。好きなの選んでね?」

二人は一番大きいクレープの生クリームに口を埋めてかぶりついた。

「お兄ちゃん、ちゃんとお姉ちゃんの言うこと聞くのよ?」

「ちゃんと先輩の言うこと聞いてがんばってるよ〜だ」

優子は強張った笑みを浮かべているが、俺と遥たちの関係に思案に余り、声をかけるのを忘れていた。

その間に俺と二人は客を捌きながら軽い会話をすると二人は食べ終わりお礼を述べた。

「お姉さん、お兄ちゃん。またね〜」

「お姉ちゃん、ご飯とお味噌汁の用意はしておくね?」

その言葉に優子は我に返って何か声をかけようとしたが二人は既に離れていっていた。
「ハァ…」優子は呆然と立ち尽くすばかりだった。遥と歩美のうしろすがたをぼうっとみつめながら。
「いい子たちだよね。遥ちゃん達は」
俺がそう言うと優子はビクリと震えて我に返った。
そして振り返ると果物ナイフ立てに視線を飛ばした。
「俺が食ったわけじゃない。既に食い挿しだったよ」
「何言ってるの?ふざけないで!」
叫ばないが強い口調で俺に詰め寄る。
「確かに俺は遥ちゃんを頂いたけど既に誰かに美味しくいただかれてたって話だよ」
心当たりがあるのか優子は顔を青くさせて唇をブルブル振るわせた。
すでに遥から聞き出したが、アル中の親父に慰み者にされ、アル中の母親に酒代のためウリをさせられていた。
優子は気付かれると厄介だからと洗脳的にきつく口止めをされていた。
が、俺のテクの前ではその口止めも腐った針金に等しくあっけなく崩れた。
気付いていた優子ではあったが、然るべき組織に話を持っていく前の証拠集めをしている間に両親が蒸発した。
これ以上は危害を加えられないと安堵した優子は両親の捜索願を出すだけで遥の被害届は出さなかった。
「ご両親と縁を切れる絶好の機会だったのに何で出さなかったのかな?」
「これ以上…遥を傷つけたくなかったのよ!」
俺の問いに優子は青くなりながらも睨み付けながら答えた。
「本当にそうかな?」
「何が言いたいの!?」
「自分の身が可愛かったんだろ?」
優子は何か言いかけるけど唇が言葉を選べずに開いたり引き結ばれたりを繰り返す。
「両親を止めれば何をされるか分かったもんじゃない。下手したら身代わりに犯されたり売られたり。
世間に訴えたら被害者なのに世間の目を気にする折角入った学校から追い出されかねない。
で、世間を見方にする証拠を集めてる間に親がいなくなり、そこで訴えたら『お前は知ってて黙ってた卑怯者だ』と叩かれかねない。
だったら親に捨てられても健気に妹を養い学校に通うかわいそうな娘の方が世間体も進学にもいいって訳だ」

SNSでこの小説を紹介

ロリの他のリレー小説

こちらから小説を探す