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完璧お嬢様の素顔
官能リレー小説 - ロリ

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完璧お嬢様の素顔 4

その後二人は夕食を共にした。
食べ終えた後、香織はシャワーを浴びる。
風呂場の姿見で自分の裸身を見て入念にチェックをする。

(お父さんとお母さんには絶対に見せられないよね)

香織の全身にはタトゥーが彫られていた。
お腹には聖母マリアの宗教画、背中にはピエタ。
そして恥丘にはカモミールの花がお尻にはヒマワリの花が彫られている。

すべてグズネフに言われ、それに従って入れたものだ。
最初は当然抵抗はあったが、今ではそれもなくなった。
これもすべて、グズネフに対する思いの表れなのだろうか…香織はそう思った。

蛇口を捻りシャワーのお湯を全身に浴びる。
一日の疲れが一気に癒されていくひと時だ。

「香織」
バスルームの外からグズネフが呼ぶ声がした。

「今日は一緒に入りませんか」
どうやら一緒にお風呂に入りたいようだ。
別に断る理由も無いので一緒に入ることにする。
ドアを開けたグズネフはシャワーを浴びる香織の後姿をみて口笛をならす。

「今日もヒマワリさんは綺麗に咲き誇ってますね」

それを聞いて香織は頬を赤らめる。
お尻の膨らみに彫られたヒマワリがどうにも苦手なのだ。
まるで幼女用のパンツを履いてるようで恥ずかしくて仕方がない。
なのにグズネフはお気に入りらしく撫でたりキスしたり、あるいはヒマワリさん!ヒマワリさん!と妙な節をつけて謡うこともあった。
その様子はまるで小学生男子のようで、香織は過去のトラウマを思い起こさせた。
香織は小学一年の頃から本を読んでばかりいて、そのため三年生の頃からメガネをかけていた。
それを同級生の男子たちからからかわれる毎日が続いていた。
それを忘れるために私学受験に挑み見事合格を勝ち取ったのだ。
しかし、今現在も同じようにからかわれているのは如何なる神の采配か。
怒鳴りつけたくなる感情をグッとこらえる。

(まあ落ち込んでいるときに比べればまだましよ)

グズネフは家に来るときは大抵はご機嫌だが、たまにひどくふさぎこむときはある。
そんなときはセックスはしない、ただ香織のお腹に彫られたイコンに祈りを捧げるだけだ。


そんなとき香織は何も聞いたりせず、ただ黙って座るだけである。
お腹のイコンは子供が出来たとわかったときに彫られたものだ。
その図案はウラジミールの生神女と呼ばれるもので聖母マリアが幼いイエス・キリスト抱き上げ頬を寄せ合うものだ。
香織が刺青を承諾したのは子供が流産することを期待してだ。
背中のピエタを彫られたときの痛みから、苦痛のあまり流産するのではないかと考えたのだ。
しかし、痛みに呻きながらも、結局は流産することなく彫り終えた。
その刺青は緻密なもので、そして何故か臨月でお腹が大きくなっても絵は崩れることはなかった。


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