ヒメゴト。 8
…そんなこんなで、外はいつの間にか真っ暗に。
夕食は麗華が腕を奮い、俺を含む皆に振舞ってくれた。
お嬢様の割には…いやお嬢様だからこそこういうスキルがあるのだろうか。
とても美味くて、腹いっぱいになった。
夕飯のあと、一人後片付けをしている麗華を手伝う。
「先生はお客様ですから、ごゆっくりしていてくださいよ」
「いや、あそこまでもてなされて何もしないのも申し訳ないだろ」
一人暮らしだと自分のことであってもやるのが億劫になるもんだが、麗華のような美少女が相手だと不思議と楽しくなるものだ。勝手な気もするがこれが男の性かもしれないな。
隣でテキパキ手際よく洗い物をこなす麗華。
濃いピンクのセーターの上からでも、はっきりと身体のラインが見て取れる。
可憐ほどではないがなかなかのサイズの胸だ。
最近の女の子は発育がいい…成長が早いのだろうか。
「先生、どうかされましたか?」
「あ、いや、なんでもないよ」
無邪気な笑顔がこちらに向いた。
ちょっと邪なことを考えてしまうとその表情はキツイな。
「麗華、お風呂はいるよー!」
エリカが廊下から大きな声でこちらに呼びかけた。
「はい、皆さんでごゆっくりどうぞ♪」
「聖羅、可憐、行くよー」
エリカが残る2人に呼びかけながらまたパタパタと走り去る。
慌しいヤツだな、まったく。
「まあいいけど、風呂に3人も同時に入って大丈夫なのか?」
「この敷地には天然温泉がわいているので」
…はい?
「お、温泉…?またなんで?」
「私も人から聞いた話ですので…何でも、このお屋敷を建設中に源泉を掘り当てたとのことで」
「それを…家の風呂に?」
「はい」
さすが大富豪のやることは違う。
つーか聞いてるだけで羨ましくなってくるなぁ。
「なので、みんな1時間ほどはお楽しみになるでしょうね」
「そりゃねぇ」
洗い物はそんなことを話している間にすべて終了。
…あいつらはまだ1時間は出てこないのかぁ。
「…さて、どうするかな」
そういったとき、俺の服を掴む、麗華の手が。
「麗華?」
その手が、次の瞬間には、俺の股間にまで伸びてきやがる。
「お、おい…」
「可憐ちゃんとは、どこまでお進みですか?」
…こ、コイツは…