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ヒメゴト。
官能リレー小説 - ロリ

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ヒメゴト。 1

「コーヒーと紅茶、どっちがいい?」
「あ、おかまいなく…」

12月、年の瀬迫る冬の夕方。
窓の外は夕日のオレンジから暗闇に変わろうとしていた。

学習塾のスタッフルームには講師である俺・湯川翼と、目の前にいる教え子の美少女の2人だけ。

「ミルクと砂糖は…」
「お任せします♪」
ニコリと微笑む天使のようなこの少女は、深沢可憐、中学2年生。
黒髪のショートボブで、少し顔立ちは幼く見えるが、その下には年齢に不相応な2つの果実が実っている。

夏場だと目のやり場に困るほど主張してくるその果実だが、今、グレーのタートルネックに包まれている状態でもはっきりと真ん丸な形が見て取れる。


俺が適当にミルクと砂糖を入れた紅茶を差し出すと、可憐はそれを一口飲み、ふぅ、とため息をついた。

なぜ今彼女と2人きりなのかというと、迎えにやってくる彼女の母親を待っている、それだけのこと。
俺自身も車があるので送ってやることは可能かもしれないが、生憎そこは塾のルールというものがあり、講師が教え子の送迎を行うことは禁止されている。
そのため、親御さんが迎えに来るまではこうして待ちぼうけというわけだ。


―さて、この可憐という子は俺が教えるようになって半年くらいになるのだが、どうもつかみどころのない不思議な子だ。

成績はいたって優秀。テストをすれば担当クラスではぶっちぎりでトップ。しかも全教科ほぼ満点。
どう考えても塾を必要とするレベルの学力ではないことは明らかなのだが、受講態度は真剣そのもの。

あまりに不思議なので一度本人にここにきた理由を尋ねたら、あっさりとそれを白状してしまう。

「友達がイケメンで性格もすごくいい先生がいるって言ってて、気になったから行くことにしたんです」
その先生が俺のことだという。
…いやまあ、もちろん嬉しいことではあるのだが。

―可憐の言う『友達』というのがまた結構な曲者たちであったりする。
同じ学校、クラスの仲良し3人。
可憐を含め4人でワイワイ話していることが多い。

望月聖羅…中学生らしからぬモデル体型。見た目はややギャルっぽい。
穂積エリカ…いつもニコニコ顔で、やたら声が大きい。ムードメーカー的存在。
水口麗華…天然でマイペース。可憐ほどではないが成績優秀。

この3人も可憐同様、かなりの美少女だ。

「先生は、私たちのこと好きですか?」
可憐が興味深く俺を覗き込んで尋ねてくる。

「あ、ああ…もちろん、好きだよ…」
「ふふっ、嬉しいです」

今受け持っているクラスでは、可憐含めた仲良し4人組がひときわレベルが高い。
その中で、一番気になっているのがこの可憐なのだ…
…気になるのはその凶悪なまでの二つの果実なのだが。

「私も、先生のこと、大好きです」
…それをほんのり赤く染まった頬して言われるとどうにかなってしまいそうだ。

「あっ」
可憐のスマホがバイブ音を発し、メール着信を知らせる。
その画面に目を通し、また俺のほうをうかがう。

「お母さん、ちょっとお迎えが遅くなるそうです…」
「そうか…紅茶もう一杯入れようか?」

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