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ヒメゴト。
官能リレー小説 - ロリ

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ヒメゴト。 45

「ふぅ」
「落ち着きますね」

麗華ではないが、俺もこの落ち着く瞬間が好きだ。

「お菓子も欲しいな」
「いずれ近くのコンビニで仕入れるつもりだ」
「暖かくなってきますし、冷たい飲み物も必要になりますね」
「そうだな」

エリカと麗華が加わってから、また会話が増えること増えること。
まあ楽しいからいいのだけれど。

会話のメインにいるのはエリカ。
彼女は明るいしハキハキ話すので場を盛り上げてくれるしそれでいて他への気遣いも欠かさないでくれる出来たヤツである。

可憐はその隣でニコニコしながら耳を傾け頷いたり。
控えめなのはいつものことだけどそれがまた可愛らしい。
内に秘める我の強さを知ってるのは俺だけだと思っている。

可憐がその隣の由梨絵と一言二言会話をしている。
どうやら打ち解けたのは本当のようだな。

可憐と会話を交わす由梨絵の顔が緩む。
笑うと可愛さが増すな、やっぱり。

「センセ、洗っといたよー」
「おう、ありがとな」
窓の外が真っ暗になった頃、俺たちのお茶会は終わりを告げる。

「じゃあねー、センセ」
「おう、気をつけて帰れよ」
「では、ごきげんよう」
自転車で去っていくエリカ、麗華と由梨絵は仲良く並んで歩いていく。

後片付けも済んで事務室の中はさっきの賑わいが嘘のように静かになる。
残っているのは、俺と可憐だけ。

「そろそろじゃないのか?」
「もうちょっと遅くなりそうですって」
可憐はにこやかに母・里奈さんの到着が遅れると言い出す。

「…さては」
「ふふ、せんせぇにはわかってしまいましたか」
「お前もやるようになったな」
「せんせぇと私は…恋人同士ですから」

可憐は可愛らしく笑い、俺の腕に縋り寄った。
「大好きです」
「ああ、俺もだ」
「もう、せんせぇ以外の男の人とはしません」
「言ったな?」
「はい」

そういえば翔太のやつも先日2人目が生まれたと言っていた。
…これは決別と考えていいんだな?

「可憐」
「せんせぇ」

時間の許す限り、俺は可憐とともに居続ける。
俺たちは恋人同士だから。

ずっと、一緒に。


『ヒメゴト。』 終



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