ヒメゴト。 43
「せんせぇ、せんせぇ、可憐、もうだめ!!いっちゃいます、イッ、イクぅううーっ!!!」
「可憐、出すぞ、中に出すぞ…!」
「きて、せんせぇの、いっぱいちょうだいっ!!!」
切ない叫び声とともに、絶頂に達する可憐。
俺はそれと同時に、思い切り腰を振り上げ、可憐の膣に熱い精液を発射し、満たしていく。
ぐったりとソファーにもたれる可憐。
その小さな身体の中に、ありったけの精子を流し込む俺。
可憐のことがいとおしくて、その間もその髪を、頬を優しく撫でた。
「あぁ…出てます…せんせぇの、あったかい…」
「可憐は、俺の女だからだよ」
「嬉しいです…」
可憐は疲れた風でいながらも、俺に笑顔を見せてくれた。
どこまでも健気な子なのだ。
「せんせぇ」
「なんだ?」
「せんせぇのこと、愛してます」
…可憐の口から、初めて聞いた言葉。
『好き』なら何度もあった。でも、『愛してる』は初めてだった。
嬉しかった。
たまらなく嬉しかった。
嬉しすぎて感極まって泣きそうだった。
…それでも、さっき可憐に柄でもない涙を見せてしまったので、今度は必死でこらえた。
その代わり…
「俺も、可憐を愛してる」
唇を重ね、その思いに応えた。
…
服を着て、諸々の事後処理をして、ティーカップを洗って拭く。
そのうち里奈さんが可憐を迎えにやってくるだろう。
「せんせぇ」
「何だ?」
「私たち、今から恋人同士、なんですよね?」
…可憐からそう確認のように言われ、一瞬ハッとする俺だが、返す言葉は一つしかない。
「そうだよ」…と。