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ヒメゴト。
官能リレー小説 - ロリ

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ヒメゴト。 44

それから数ヶ月。
俺が可憐と初めて関係を持ってから、初めてやってくる春。

「何人分用意すればいいんです?」
「可憐、麗華、私、あとセンセ。合計4人分」
「聖羅は先に帰っちゃったのか?」
「素敵な彼氏さんが出来たそうですよ?」
「へぇ…そうなのか」
「あ、センセ、もしかして寂しいと思ってるでしょ?」
「馬鹿言え。誰が…」

授業後の教員控え室が少し騒がしく…いや、賑やかになった。
今もここには俺と可憐のほか、エリカと麗華もいる。

俺が可憐と身体の関係を持っていたのは彼女の親友であるこの2人と、今は不在の聖羅には当然知れ渡っていることであり、可憐と俺がお付き合いを真剣に始めたことでもう隠す必要もないと2人で考え、授業後はこうしてお茶会を開くような格好になったのだ。

無論、俺だって嫌じゃない。
俺たちのことを誰よりもわかってくれるのはこいつらだけだし、何より可憐が楽しそうだから。
この時間は仕事の疲れを癒すひと時だ。

コンコン

ドアを誰かがノックした。
「あいてますよー」
そう言ったのは麗華。

「し、失礼します…」
ゆっくり扉が開き、顔を覗かせたのは由梨絵。

「あっ、由梨絵ちゃん、こっちおいでよー」
「ようこそですよー」
エリカと可憐も由梨絵を迎え入れる。
あれから少し経ったが、仲良くやれていると俺は思っている。

「お前ら、由梨絵とも仲良くやれてるのか?」
「はい、一緒のクラスですよー」
「毎日お昼一緒に食べてるもんね、由梨絵ちゃん!」
「は、はいっ」

麗華やエリカに言われ、少し頬を赤く染めて頷く由梨絵。
彼女もたまにではあるがこの『お茶会』にやってくるようになった。

初めて会ってから、実は由梨絵にはひとつ大きな変化が見られた。
眼鏡をかけなくなったのだ。

まあ、かけていたのが小顔に不釣合いなくらいの昔風の眼鏡だったもんだから、今のほうが余計に可愛く見える。
俺も普段からコンタクトを使っているけど、中学生も使うものなのかね?

…そんなことはまあいいか。

由梨絵はソファーに端っこに腰を下ろす。
麗華は手際よく紅茶を入れると、テーブルに綺麗に並べてくれた。

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