ヒメゴト。 30
可憐のことを守ってあげたい。
可憐ともっと長く一緒にいたい。
…以前からうっすらとは思い続けてきたことだが、今回の事件がきっかけで、その思いは強まった。
いずれは可憐に本当の気持ちを伝えるべきなのだろう。
「可憐とセンセ、とてもお似合いだと思う」
「そうだといいがな」
「私は後ろでそっと見守っておりますゆえ」
「お前らしくないなぁ」
何からしくないエリカ。
落ち着いたとはいえまだ可憐のことを引きずっているのか。
なら…俺にも考えがある。
可憐に真意を告げる前に、お前も元気にしたいから。
「!?センセ?」
エリカの隣に強引に座り、彼女の体を抱き寄せる。
「可憐の前に、まずはお前を、抱かせてくれ」
耳元で囁く。
エリカは抵抗せず、俺に身を預けた。
「センセって、女たらしだね」
「失礼だな。そうでもないぞ」
「可憐はいいの?」
「可憐は大切な存在だ。でも、お前も大切な存在なんだ」
「センセ…やっぱりいい人だ。センセで正解だったよ」
「そう思ってくれるのなら、嬉しいな」
俺はエリカの胸を服の上から揉む。
可憐のように明らかな巨乳というわけではなさそうだが、この歳の女の子にしては発育のいい感じだ。
「んんっ、あ…」
「どうだ?」
「よくわかんないよ…でも、なんか、頭の中がふわっとしちゃう」
…意外な反応。
コイツはもしかして…処女なのだろうか。
「エリカ、お前は、その、したことないのか?」
「うん…初めてだよ…」
やはりというか、意外な言葉が返ってきた。
「初めてが、俺でいいのか?」
「センセなら、大丈夫。センセが好きだからこうしてるんだよ」
エリカはニコリと屈託のない笑顔を見せる。
「センセ、なんか変な顔してる」
「いや、それはだな…」