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ヒメゴト。
官能リレー小説 - ロリ

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ヒメゴト。 28

「ぎゃぁああぁあ!!!やめて、やめて下さい!!」
後ろから聞こえてくる宇野の悲鳴。
…里菜さん…いや、聞かなかったことにしよう、今は可憐のほうが心配なんだ、可憐を探さなくては…

ヤツの寝室のドアを開ける。
「あっ!」
ベッドの上に、手足を縛られ、口元を布で塞がれた可憐が横たわっていた。

「−−−−!!!!!」
俺の姿に気づいた可憐は、声にならない声で助けを求めた。
すぐに俺は可憐の拘束を解く。

口を塞ぐタオルを取り、手足を縛る紐を解く。

「せんせぇえ…」
「可憐、大丈夫か?」
「せんせぇ、せんせぇ…」
よほど怖かったのだろう、俺の名前を連呼し抱きついて泣きじゃくる可憐。
俺はその小さな身体を抱きしめ、髪を優しく撫でるのだった。

…泣き疲れて眠ってしまった可憐を抱きかかえ玄関に向かうと、そこには宇野の腹を踏みつけドヤ顔で佇む里菜さんの姿。
もう、俺はあなたを普通に見ることが出来ないかもしんないです。

「ありがとうございます。無事でよかったです」
「まあ、明日は学校も塾も休ませてやってください」
「そうしますね」


…翌日、そのとおり可憐は塾を休んだ。
事情を一通り聖羅たちに説明すると、理解してもらえたようで

「アイツ(=宇野)、前からおかしいと思ってたんだ」
と聖羅は悔しがったが、最悪の事態は避けられたからいい、ことにしよう。

宇野に関しては、塾との契約を解除するに至ったようだ。山口さんからはそう聞いた。
俺は当然、里菜さんも警察沙汰にはしなかったのだが、一応の処分、ということになったのだろう。
(里菜さんは別の意味でヤツを制裁して楽しんでいたし…あれは可憐には内緒だな)

「湯川くんは彼のようにはならないと思っているから」
帰り際、戸締り担当の俺に、山口さんはそう言った。

「いくら彼女たちが可愛いとしても、ルールまで破って連れ込むなんてしませんよ」
「そうだねぇ」
山口さんはそう言って笑い飛ばす。

「次に採用する講師は、女性にしようと思ってるよ」
「そうですね、そのほうがいいでしょうね」

…帰宅する山口さんを見送り、最後の一仕事に向かう。

「センセ」
「どうした?」

振り向くと、エリカが一人で佇んでいた。

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