エナの腰をつかんで押し倒し、快楽のまま何度か突き入れた後、獣のような声を上げ、おもむろに引き抜く。吃驚しているリラに襲いかかり、屹立した欲望を突き入れ、暴発するのも構わず抽送を繰り返す。
　色々な液で充分濡れているとは言え、初体験を済ませたばかりの膣は容赦ない攻めには耐えきれず、摩擦による痛みが走る。
「いっ……くぅ……」
　たまらず漏れる声が、カイルの情欲を加速させる。
　二回、三回と射精を繰り返し、ようやく落ち着いたのか腰を緩める。
　疲労感から身体を倒し、リラを押し潰すような体勢となったカイル。えもいわれぬ幸福感と、触れる体の感触に、鎌首をもたげ始める陰部。カイル自身驚くほどの欲求が沸き出していたが、二人相手には好都合。あとはヤれるだけヤってやろうという思考に切り替わっていた。
　痛みに蹲っているリラを尻目に、トランスしたかのような表情のエナに近づく。無造作に投げ出された脚を掴み、開けるだけ開かせる。女の淫臭が辺りに拡がり、少し柔らかさを帯びた肉棒が硬さを取り戻す。柔肉を押し拡げ、誘う膣肉の躍動に身を任せる。時に前後させては感触を楽しみ、時折洩れる矯声で聴覚を楽しませる。
　絶頂へは達さないものの、快楽では絶頂よりも上を行く。包み込む淫肉の躍動に精ごと飲み込まれそうになるが、むず痒い感覚から意識を遠ざけることで何とかやりすごす。
　リラか、エナか、カイルか。どちらともとれない体液にまみれながらも、懸命に腰を振る。
　時折意識を取り戻したかのように、カイルの動きに合わせて身体を震わせるエナ。表情からは読み取れないが、快感を享受しているようなので、カイルは満足気だ。
　思わずエナの体内へと精を吐き出したい想いに駆られるが、最後に残った意識の欠片が、それをさせまいと抵抗する。いつしか淫肉の締め付けがリンクしているかのような動きを見せ、先端が膨らむのに合わせて奥から押し出そうとする力が働いていた。
　甘い抵抗が、敏感になった性器を刺激する。何度も歩を進めるのを耐えた絶頂への階段も、もはやカイルには手招きしているかのように見えていた。
　ひときわ大きく先端が膨らんだかと思いきや、激しいストロークを繰り返しつつも、小柄なリラを片手で引き寄せる。

――間に合わないかもしれない。
　刹那、そんな感情に苛まれながらピストンを続ける。
　ようやっと射程内にリラが近づいた時、濁流が弾ける感覚に見舞われた。

　勢い込んで抜く、が、挿入までには至らず放出する。

　迸る快感に、何度か意識が飛びそうになるのも構わずに、ただひたすらに精を吐き出す。
　いつの間にか意識を取り戻していたエナが、カイルの淫棒をリズミカルに擦り上げていた。
　そうして適度な刺激を受けながら、最後の一滴までも絞り出す。
　その先には勿論、エナの淫らな肉体。そして、リラの発展途上の体。
　眼下に広がる肌色のアンサンブルが、カイルの暴発を後押ししていた。
　エナ、そしてリラの淫臭と、カイルの精の香り。それらが辺りに立ち込め、さながら媚薬のように正常な判断を鈍らせていた。
　豊満な乳房に集中してかけられた白濁液を、中指で掬って口元へ運ぶ。
「……おいし」
　そう声を洩らすエナを、焦点の定まらない目で見つめるリラ。
「食べたいの？」
　濃厚な液体を表現するに、飲むでは不足と判断したのだろう。そう問いかけると、返事も待たずに、先程よりも大きな塊を指でつまんでリラの口へと近づけていく。
　まるで雛がエサを貰うときのような仕草で大きく口を開けてせがむリラ。
　エナがそっと一摘まみ落とすと、咀嚼するかのように口内で転がす。
　幼い口内には収まりきらず、溢れ落ちそうになる白濁を、時折舌舐めずりをして掬いとる。
　ようやく一通り愉しんだのか、喉を鳴らして飲み込む。そして、再度口を開けて飲み切ったことを証明して見せた。
　淫靡な目をしながら、視線をカイルの肉棒へと投げ掛ける。『お掃除』でもしようと言うのか、じりじりと顔を股間へと近づけていく。
　先に感付いたのはエナ。
　我先にと舌先を伸ばしてカイルに近づくも、リラはエナの対面から肉棒へと舌を伸ばす。
　同時に舐めようと言うのだ。
　感触や力の入れ方が異なる二つの舌に、愉悦を感じながらも身を委ねるカイル。
　三人の呼気がお互いを高め、快楽から漏れる唾液が、塔の潤滑を高めていた。