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未来宇宙史
官能リレー小説 - SF

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未来宇宙史 12

 しかしそれすらも、我慢の限界を軽く突き破ったカイルにとっては、ただの快感のスパイスに過ぎなかった。
 激しく突き入れては掻き回す。まるで野獣のような交わりに、次第に言葉を失っていく。
 辺りには、荒い息づかいと喘ぎ声だけが響いていた。
 手の中に広がる柔らかさと堅さが共生した膨らみに意識を奪われては、妬けたように腰の振りを激しくするエナに肉棒から快楽を吸われそうになる。
 すぐには絶頂を迎えたくないとうプライドが、リラへの攻めを強くしていた。
 リラはリラで自重を支えられなくなり、救いを求めた先にはエナの豊満な胸。振り乱された身体にはじっとりと汗が滲んでおり、容易に掴むことができない。
 潤滑を増した肌と肌が、より新しい刺激をエナに加えてしまい、不規則になった動きがカイルへも刺激を加えることになっていた。
 後ろから身体を押し付けることになったリラも、敏感になった肌をエナに擦られることにより、矯声をあげるに至るほど、高められていた。
 一方、しなやかな背筋と膨らみかけの胸に挟まれたカイルの手も、言いようのない刺激を受け、自然と指が感触を味わうように蠢いていた。
 刹那、白い欲求の暴発を感じ取ったオスがうめき声を上げる。と同時に、どこに隠し持っていたのかと問いたくなるような力で獣の芯を左手で押さえ込み、女芯をカイルの腹部に擦り付けるような体勢をとった後、空いている右手でリラの腰を尖った槍へと導き、容赦なく突き入れさせる。
「いいよ。全部吐き出して?」
 ねだるような声色と、腰の振りを早めてさらに強く擦り付けて矯声を上げるエナに、もとより間近だった絶頂を軽く飛び越え、リラの体内を白く汚していった。
「びゅくびゅく出てるのが振動で伝わってくるよぉ……どれだけいっぱい出したの? いいなぁ〜。ふふ、リラもびくびくしちゃってるね。いきなり沢山出されたのが気持ちよくなっちゃったのかな? 素質ありだね……ね、カイル。もっと頂戴? 赤ちゃんできちゃうから出させてはあげられないけど、その代わりいっぱい擦って気持ちよくなって?」
 放心状態のリラから抜き取ったグロテスクな肉棒を、さもいとおしそうに自らの秘部へと誘う。
 三人の愛液にまみれたソレは、堅くありながらもスムーズに沈みこんでいった。
「あっはぁ……やばいかも♪ 腰止まんない」
 言うが早いかエナの腰は、先程カイルの臍に擦り付けていたときよりも速く動いていた。
「待て、エナ、そんな急に動いたらっ!」
「あんっ! もうイっちゃうの? だらしない〜」
 言うに反して嬉しそうな表情で、再度リラの腰をカイルへと押し付ける。抵抗なくにゅるっと入り、小さな悲鳴を感じ取りながら、赤と白の液体を掻き分けていく、
「ほら、どうぞ? だらしないおち×ぽ専用の肉壷だよ? 思う存分、何回でも射精していいんだからね?」
 荒い呼吸で伝えられた言葉が、ピンク色をした脳内を駆け巡る。カイルの頭の中では、出せ、出しきれなくなるまで出せ、という命令のように聞こえていた。
 カイルの中心がリラの中心に到達する直前、奔流が体内から勢い良く流れ出す。それと同時に達したのか、流れに逆らうように飛沫が散る。よもや逆流した飛沫なのか達した飛沫なのか判断がつかない結合部に、おもむろに手を伸ばすエナ。
「ほらほら、扱いてあげるから全部出し切っちゃってね。迂闊に入れられないようなおち×ぽじゃダメだからね?」
 言いつつ体液でドロドロのモノを擦り立てる。時に激しく、時に根本からじっくりと絞り上げるように。そうして硬度を増してきた頃を見計らい、リラの体から淫棒を抜き去る。
 ぼぅっとその様子を眺めていたリラだったが、全部抜き去られる一瞬、目を瞑り、熱くなった頬の熱を逃がすように息を吐いた後、そっと物悲しそうな表情をしたのをエナは見逃さなかった。
「ごめんねリラ。今はカイルが出すときだけ挿入れてあげられる肉人形だから、我慢しててね」
 愉悦にも似た表情をリラに見せつけつつカイルを受け入れるエナ。その優越感からか、先程よりも激しく腰を打ち付けていた。

 肉棒が抜けそうな所から奥深くまで。それを尻だけを動かして実現する。最前列で見せつけられるリラは、同じ女性といえども情欲を禁ぜずにいられなかった。
 ぱちゅんぱちゅんと水音を撒き散らし、差し込まれるときにはぐぽっぐぽっと淫音を響かせる。
「あんっあんっあんっ」
 リズミカルな喘ぎ声を上げると、さながら音楽会のような様相だ。駆り立てるのは性欲、という決定的な違いはあるが。
「二回も出したから、今度は余裕があるかな? まだイってないから、男らしいとこ見せてね?」
 抽送を繰り返す度に苦悶の表情を浮かべるカイル。勝手知ったる仲とは言え、こうも手玉に取られてしまっては流石にプライドが傷つけられたのか、必死に暴発を抑え込もうとする。
 その様子が面白いのか、さらに動きを増すエナ。先端だけを刺激するように出し入れしたり、奥深くに入れたまま焦らすように腰を回したり、ストロークを長く、短く、と動きに変化をつけていく。その淫猥な動きにたまらず今度はリラが自慰を始める。
 未開発から手練れへと進化してしまったかのようなリラの快楽への溺れっぷりが、エナの股の隙間から覗き見えてしまったカイル。

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