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未来宇宙史
官能リレー小説 - SF

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未来宇宙史 11

 陰核を弾いたり、転がしたりしながら快感を強めていく。なまじ女性だからこそのツボをとらえた愛撫に、性感とは無縁だったリラが開発されていく。
 少々嫉妬してはいるものの、やはり妹のような仲間が増えた喜びがある。破瓜で苦しむ姿は見たくないのであろう。エナは丹念に愛撫を続けていた。
 やがて包皮から顔を出した赤い蕾を、湿り気を蓄えた指で撫で回すようにしてやると、耐えかねたリラも体をくねらせ答えていく。
 指を縦に滑らせれば、ぬるっとした感触とともに、先端が吸い込まれていくが、そこは悪戯心が芽生えたエナのこと、簡単には飲み込ませてくれない。快楽は文字通り入り口のみに留めておく、といった気概が感じられる触れ方だった。
 押し殺すような嬌声に、たまらず扱き始めそうになるカイル。必死に堪えているその姿をトロンとした目で見つめたあと、快楽に身を委ね、力が抜けてしまったリラを操り人形のようにカイルに近づけていくエナ。
 充分近づいたところで、陰部を弄っていた手を使い片足を上げさせ、先刻以上に露となった部分を食い入るように見つめているカイルに対し、嘲るような表情で見下ろすエナ。
「ほら、これから思う存分吐き出す穴に、ご挨拶しなきゃでしょ?」
 言い放ちリラの足の間からカイルの手をとるエナ。そのまま割れ目へと導いたあと、カイルがリラの重心を支えたことを確認し、そっとリラの体から離れる。
 視線をリラからカイルへと移し、背後へと回り込む。そのままカイルを後ろから抱き締めながら、そっと衣服を乱れさせ、脱がしやすいようにしていった。
 幸いにも、カイルはリラの艶美な姿に夢中になっている。妬けもするが好都合なエナは、熱く屹立した陰部を取り出し、愛おしそうに外形をなぞり……
「こんなに硬くして、悪い子ね」
 優しく叱るように、言いながらも愛撫を強めていく。
 その手を滾った体液が汚すのもいとわず、むしろ進んで汚されているかのように、手のひら、甲へと塗り付け、さらにそれを陰茎へとまぶしていく。
 塗り付けようとしてぬめった肌が与える刺激が、現在のカイルにとって一番の快感となっていた。
「エナ、悪いがもう……」
 カイルからの降参宣言に、エナは心底嬉しそうな顔をしながら衣服を脱いで応える。
「しょうがないなぁー、もう焦らしただけでイきそ?」
 ガーターベルトだけを身に付けた格好で、前方からカイルに跨がるエナ。そのまま腰を押し付けつつ、カイルを追い込んでいく。
「ふふ……か〜わいい」
 妖艶な笑みを浮かべながら、急かすように秘部を押し付ける。
 ただし決して本体へは誘わず、入ることのない快楽への入り口を行ったり来たりさせている。
 ぬめった感触が水音を滴らせ、二人の動きを加速させていった。
 意識が遠退きながらも、更なる快楽を求めてさ迷うカイルの手が、リラの肢体を荒々しくまさぐり、さも凌辱するかのように揉みしだく。
 痛みしか感じさせない手付きだったが、火照ったリラの体は、その痛みを快感へと変換していった。
 思うように快楽を貪れない不満が、その手付きを激しくさせていたが、苦悶に打ち震えるリラの表情は、エナがカイルの視界を奪っていて、カイルが見ることは叶わなかったが、苦痛に顔を歪めつつも頬を赤く染め上げる姿に、即絶頂へと誘われてしまったであろうことを鑑みると、見れなかったことはかえって良かったのかもしれない。
 否応なしに屹立する肉棒を、惜しげもなくエナに押し付けていくカイルだったが、遂に角度が合致し、果てなき快楽の洞窟へと踏み込んだところで、たまらずエナが声を上げる。
「ひゃあんっ!」
 ぬるりと音もなく飲み込まれていったが、その声で性的欲求の第一段階が解消されたことを知るや、堰を切ったように抽送を繰り返すカイル。
「まっ、まって、だ、だめだって……ばぁ!」
 息も絶え絶えと言った様相を呈しながらも、行き過ぎた快楽に辛うじて抵抗の色を見せるエナ。

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