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銀河を翔る助平
官能リレー小説 - SF

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銀河を翔る助平 10

そう言いながらカインは窓を開けてバルコニーに出た。手すりには実用性優先のステルススーツを着た少女が腰掛けていた。一目で改造されたと判る大きな胸と尻、豊満な肉体をピッチリしたスーツに包んでいる。
「アタシ、あそこの先代頭領には恩があるんだよね…船娼婦だったアタシを自由の身にしてくれたんだ」
「お前にそんな過去があったとはな…で、どうするんだ?その恩人の息子は事もあろうかお姫様を担ぎ上げて一国と戦争おっ始めようとしてる訳だが…」
「まぁ、アタシなりのやり方で協力するつもりよ」
「海賊団と心中なんてしないでくれよ?お前の情報にはいつも世話になってるからな」
そう言ってカインはアリスに宝石を一つ投げてやった。情報料だ。
「こんだけ?もっとはずんでよ…」
「贅沢言うな!民主化してから王室予算は削減されてんだ」
「フフ…しょうがないな」
そう言ってアリスはスッと消えた。


一方、カイザー海賊団。旗艦トーテンコップの一室に各艦長達が集まり、ロシュフォートと戦うや否やの話し合いの真っ最中だった。
「とにかく私は絶対に反対です。無謀すぎる」
「何でテメーはそうやって頭から反対すんだよ!?やってみなきゃ分かんねえじゃねえか!」
半分以上はカイザーとクロイツの口喧嘩だったが…。
「そ…それじゃあ皆さん、そろそろ決を取りたいと思いやす。頭領に付いてロシュフォートと戦うというお方は挙手を…」
司会役のロッソが言った。
「俺は乗るぜ。ロシュフォートの正規軍なんて屁でもねぇ!」
まずゴルダが賛意を表した。リシェルが説き伏せてくれたのだろう。
「僕もだ。ハイリスクハイリターンって言うしね…」
「しょうがないわね…私も賛成よ」
続いてケネックとマティアが賛成に回り、残る艦長達も我も我もと続いた。
「どうなっても知りませんぜ…」
クロイツは苦い顔をして部屋を出て行った。

「やったぜ!これでロシュフォート軍と戦える」
会議が終わり、カイザーは喜び勇んで自室に戻った。しかし、扉を開けると思いもよらぬ光景が飛び込んで来たのだった。
「ハァ〜ン!も…もうダメェ〜、私、おかしくなってしまいますぅ〜!!」
「大丈夫だよ姫様、アタイがまたイかしてあげるから…」
ベッドの上で裸のキャシーとアイナ姫がレズプレイに興じていたのだ。
「お…お前ら一体何やってんだ!?」
「いやあ…姫様が暇そうにしてたから世間話でもと思って部屋に呼んだんだけど、間違って媚薬入りのお茶出しちゃってさ…」

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