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銀河を翔る助平
官能リレー小説 - SF

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銀河を翔る助平 6


「ふぅん……で、その姫様に協力して新政府と戦う訳ね?」
まだ王太女を保護したとしか言ってないのにリシェルは俺の考えを言い当てた。
「でも正直それは難しいわ……皆も反対すると思う」
やっぱりそうか……俺は頭を抱えた。
「でも新政府とはどの道戦う事になるでしょうね……どの国でも国民の支持を得るには海賊討伐が一番だもん。それなら逆にそこのお姫様を利用して、こっちから攻めるのも有りね」
ロッソも同じ意見らしい。
「艦長達の賛同を得るには姫様に一肌脱いでもらわないとね……」
一肌脱ぐって……まさか!?
二人はアイナ王太女の身体をエサに艦長達を味方に引き入れようというのだ。
「まてよ、相手は……」
「相手が姫様だからこそじゃない!大丈夫よ。肉体改造して激しいセックスにも耐えられるようにするわ」
肉体改造とはつまり、男のペ○スを太くしたり、長くしたり、女の乳房や尻を大きくしたり、オマ○コをキツくしたり、感じやすくさせたりする事で、生体工学の発達した今の時代では外科手術をしなくても簡単に出来るようになっていた。
リシェルの元気の無い尻尾を見る限り、彼女も乗り気で無い事は長い付き合いで分かる。
獣人でも心の優しいリシェルだから、姫様を助けてやりたい思いで苦肉の策としてこんな提案をしたのだろう・・・。
「ウチの兄貴は良い女を犯して大暴れ出来ればそれで満足な奴だから、姫様を抱かせればきっと協力してくれるわ」
リシェルの言う通り、ゴルダはそれで喜んで戦場に飛び込むだろう。
だがマティアとケネックを納得させるのは難しそうだ・・・。
「ところで団内におけるアイナ王太女の立場ですが、失礼ながら“船娼婦”として扱わせてもらいます」
「そうね。それならマティアも一応納得するだろうし、兄貴も文句は言わないと思う」
「お前らなぁ……」
俺は勝手に話を進める二人に言った。
「本人の意見も聞かずに、肉体改造だの船娼婦だの……」
「ありがとうございます、カイザー殿。しかし私の心配なら無用です。民のためならば、この身がどうなろうと構いません」
そう言うと彼女は着ていたドレスを脱いだ。
肉体改造など施さなくとも充分に均整の取れた美しい裸身が姿を現した。
「ちょっと待ってくれよ、姫様」
俺はそう言うと裸の姫様にドレスを拾って渡した。
「俺も女好きのロクデナシだが、そこまで堕ちちゃいねえ。だいたい女で仲間を釣ろうってのが気に食わねえんだ」
俺の言葉にロッソは肩をすくめ、リシェルは呆れて言った。
「嫌いじゃないけどね、そんな甘ちゃん」
「同感です・・・さて頭領、どうしますかい?」
姫様を利用しないとすれば、皆を納得させる方法は少ない。

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