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銀河を翔る助平
官能リレー小説 - SF

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銀河を翔る助平 5

その後、アイナ王太女から聞いた話によると、革命の中心人物は有力貴族で宰相のヒスター。貴族の利権を廃止しようとしていた国王に対して以前から不満を抱いていた男だ。ゆえに一般国民からは支持されていない。またロシュフォート軍は幹部は貴族出身者ばかりだが、多くは平民出身の下士官・兵士達で構成されており志気は低いらしい。敵も一枚岩じゃねえって事だ…勝機があるとすりゃ、そこだな。

とりあえずクロイツの戦艦隊が抜けてしまった以上、俺は残りの艦長達に渡りをつけなきゃなんねえ。
下手すれば2割じゃすまねえからだ。
俺の気持ちを読んだのか、ロッソがこう言う。
「船長集めて評定しなきゃなんねえっすが、先に3人ほど押さえておかないといけませんぜ」
ロッソの顔を見ただけで言いたい事は分かる。
荒くれ者揃いの我が海賊団の中でも荒くれ中の荒くれ・・・バルバロス艦長のゴルダ。
一撃離脱の速攻戦法を得意とする・・・エンレイターの女艦長マティア。
戦闘よりも金儲けと交渉事が得意分野・・・レオポルト艦長のケネック。
この三人が従うと言えば、間違い無く他の連中も従う。
だが海千山千の曲者であるから簡単に従うかは判らない。

まず考えてるのは巨体の獣人艦長ゴルダだ。
ゴルダの個人的な戦闘力は海賊団一だし、ヤツの艦隊の荒くれ連中はとにかく強い。
バカで酒と女を愛する連中だが、味方にすればその戦闘力は魅力だ。
基本ゴルダもあまり何も考えず、酒と女があれば十分な奴だが、クロイツに付かれると困る。
幸い奴の妹は俺に好意的だから、その線を使ってみるのも良いかもしれない。

ケネックは俺の頭領就任に協力してくれたが、基本利益を天秤にして考える奴だから、今回の事に利益無しと見ると協力しないだろう。
逆に利益が大きいならとことん協力してくれるから、説得はその辺りがポイントか。
なにしろケネックがいると、補給関係やブツの捌きに困る事がないし、軍隊と戦うなら奴の存在は必須だ。
軍内部の裏工作や買収なんかも期待できるしな。

最後、幼なじみで同い年のマティアが最も厄介だ。
乳と尻が大きくて美女だけど性格が問題だ。
短気だしキツいし、奴に手を出そうとした男が何人もチ○コを切り落とされたってのは有名な話だからな。
いつもそうだが、俺が女絡みで動くと怒り狂って邪魔してきた事が多かった。
今回も姫絡みだから難しいかもしれない。
ただ、ゴルダの妹リシェルとは仲がいいから説得してくれないかな・・・

そう思いながら、俺はリシェルに連絡を取る事にした。
戦艦バルバロスの副艦長をしているが、今の時間なら大丈夫だろう。

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